【2026年版】フリーランスエンジニアのメリット・デメリット|年収1,000万の「判断基準」と独立の現実

「フリーランスエンジニアになれば年収が上がる」「自由な働き方ができる」。こうした話を耳にする機会が増えています。

一方で、「収入が不安定」「営業が大変」といった声も少なくありません。

本記事では、フリーランスエンジニアへの転身を検討している方に向けて、メリット・デメリットを網羅的に解説します。2025年の最新市場データを交えながら、華やかなイメージだけでなく現実的なリスクも率直にお伝えします。

「自分はフリーランスに向いているか」「年収1,000万を目指せるのか」を判断できる材料を提供しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. フリーランスエンジニアとは?会社員との根本的な違い

フリーランスエンジニアと会社員エンジニア、どちらを選ぶべきか。この問いに正解はありません。

大切なのは、両者の違いを正しく理解した上で、自分の価値観やライフステージに合った選択をすることです。

この章では、フリーランスエンジニアの定義を明確にし、会社員との違いを「収入構造」「福利厚生」「社会保障」など多角的な観点から整理します。章末には比較表も用意しましたので、判断材料としてご活用ください。

1-1. フリーランスエンジニアの定義と働き方の種類

フリーランスエンジニアとは、企業に雇用されず、個人事業主としてIT開発業務に従事するエンジニアのことです。

働き方は大きく2つに分かれます。

在宅ワーク型

自宅やコワーキングスペースで作業を行うスタイルです。場所や時間の自由度が高く、地方在住でも都市部の案件を受注できます。ただし、単価は客先常駐型に比べてやや低い傾向があります。

客先常駐型

クライアント企業に出向き、チームの一員として開発に参加するスタイルです。高単価案件が多く、プロジェクトの上流工程から携われる機会も豊富です。一方、働く場所や時間の自由度は制限されます。

どちらが良い悪いではなく、自分が求める働き方に合ったスタイルを選ぶことが重要です。

1-2. 雇用形態・収入構造における会社員との違い

会社員エンジニアは毎月決まった給与が振り込まれ、年に1〜2回の賞与も期待できます。収入の安定性は抜群ですが、昇給幅には限界があります。

一方、フリーランスエンジニアは案件ごとの報酬制。収入は変動しますが、実力次第で短期間に年収を大幅アップさせることも可能です。

ただし、案件が途切れれば収入はゼロになります。「高収入の可能性」と「安定性」はトレードオフの関係にあるのです。

どちらを重視するかは、家族構成やライフステージによって変わります。「今は攻めのフェーズ」なのか「守りを固めるフェーズ」なのか、自分の状況を冷静に見極めましょう。

1-3. 【比較表】会社員vsフリーランス|年収・税金・保険・信用・自由度

会社員とフリーランスの違いを一覧表で整理しました。

会社員エンジニアフリーランスエンジニア
平均年収約550万円約800〜900万円(経験3年以上)
収入の安定性毎月固定給+賞与案件次第で変動
税金・経費給与から天引き確定申告が必要、経費計上で節税可能
社会保険厚生年金・健康保険(会社が半額負担)国民年金・国民健康保険(全額自己負担)
社会的信用高い(ローン・賃貸審査に有利)低い(審査に通りにくい)
働き方の自由度勤務時間・場所は会社の規定に従う自分で決められる
キャリア形成会社の方針に左右される案件を自分で選べる
退職金・年金退職金制度あり、厚生年金で老後も安心退職金なし、国民年金のみで老後資金は自己準備

出典:doda「ITエンジニアの平均年収」  

出典:レバテックフリーランス「フリーランス案件単価相場」  

【DeFactoryキャリアアドバイザーの視点】

「会社員とフリーランス、どちらが良いかは正解がありません。ただ、年収800万以上を目指すなら、フリーランスの方が到達しやすいのは事実です。まずは自分のスキルで『いくら稼げるか』を知ることが、判断の第一歩です。」

2. フリーランスエンジニアの6つのメリット

フリーランスエンジニアには、会社員では得られない魅力がたくさんあります。

「高収入」「働き方の自由」「キャリアの主導権」「人間関係のリセット」「節税」「定年なし」の6つのメリットを、市場データや具体例を交えて解説します。

2-1. 実力次第で高収入を実現できる

フリーランスエンジニア最大のメリットは、実力次第で高収入を実現できることです。

2025年11月時点のデータによると、フリーランスITエンジニア案件の平均月額単価は約75万円。年収換算で900万円に達します。最高単価は285万円という案件も存在し、年収1,000万円超えは決して夢ではありません。

出典:レバテックフリーランス「フリーランスエンジニア案件単価相場」  

会社員エンジニアの平均年収が約550万円であることを考えると、その差は歴然です。

ただし注意点もあります。高単価案件を獲得するには、一定のスキルと経験が必要です。目安として、3年以上の実務経験があれば月単価60〜80万円が狙えるラインと言われています。

2-2. 時間・場所に縛られない柔軟な働き方

フリーランスエンジニアは、働く時間や場所を自分で決められます。

納期さえ守れば、深夜に集中して作業することも、地方や海外からリモートで働くことも可能です。子育てや介護との両立、副業との並行など、多様なライフスタイルに対応できます。

フリーランス協会の「フリーランス白書2024」によると、フリーランスが感じるメリットの第1位は「働く時間・場所を自由に決められる」でした。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2024」

この自由度の高さは、通勤ラッシュや固定された勤務時間にストレスを感じている方にとって、大きな魅力となるでしょう。

2-3. 案件選択の自由とキャリア設計の主導権

会社員の場合、どのプロジェクトに配属されるかは会社の判断に左右されます。

「本当はAI開発に挑戦したいのに、保守運用ばかり任される」——こうした悩みを抱える方も少なくありません。

フリーランスなら、受ける案件を自分で選べます。「AI開発に挑戦したい」「Pythonに特化したい」「上流工程の経験を積みたい」など、自分のキャリア方向性に沿った案件選択が可能です。

得意分野で勝負できるため、パフォーマンスを発揮しやすく、結果的に高い成果と報酬に結びつきやすいのです。

【関連記事はこちら】【2026年版】フリーランスエンジニア求人の見極め方決定版|年収1,000万超え案件の選び方と獲得ロードマップ  

2-4. 人間関係のストレスが軽減される

職場の人間関係に悩む方は多いものです。上司との相性、同僚との摩擦、社内政治——こうしたストレスから解放されたいと考える人も少なくないでしょう。

フリーランスエンジニアは、固定された組織に属しません。苦手なクライアントがいても、契約終了後は関係をリセットできます。

もちろん、クライアントとの良好な関係構築は必要です。しかし、会社員のように「異動を待つしかない」「我慢して働き続けるしかない」という状況からは解放されます。

人間関係のストレスが原因で転職を繰り返してきた方にとって、フリーランスという働き方は精神的な安定につながるケースも多いのです。

2-5. 経費計上による節税ができる

フリーランスは個人事業主として、事業に必要な支出を経費計上できます。これにより、課税所得を抑えて節税することが可能です。

経費として計上できるものの例:

  • PC、ソフトウェア、書籍
  • 通信費(スマホ代、インターネット代)
  • セミナー参加費、資格取得費
  • 交通費、打ち合わせの飲食代
  • 自宅の一部を仕事場として使う場合は家賃の按分

さらに、青色申告を活用すれば最大65万円の控除を受けられます。

会社員にはない「経費で落とす」という選択肢は、フリーランスならではの金銭的メリットです。

2-6. 定年がなく長く働き続けられる

会社員には60〜65歳の定年がありますが、フリーランスに定年はありません。

スキルと体力がある限り、何歳でも働き続けられます。実際に60代・70代で現役フリーランスエンジニアとして活躍する人も増えています。

人生100年時代と言われる今、「長く稼ぎ続けられる」ことは大きなメリットです。

年齢による転職の壁に悩む必要がなく、自分のペースで引退時期を決められる——これもフリーランスならではの魅力と言えるでしょう。

【DeFactoryキャリアアドバイザーの視点】

「メリットの中で最も過小評価されているのが『案件選択の自由』です。会社員時代に『やりたくない仕事』で消耗していた方が、フリーランスになって得意分野に集中した途端、単価が1.5倍になったケースを何度も見てきました。」

3. フリーランスエンジニアのデメリットと対策

フリーランスエンジニアには魅力的なメリットがある一方、見過ごせないデメリットも存在します。

ただし、デメリットは事前に知っておけば対策が可能です。この章では、6つのデメリットとその解決策をセットでお伝えします。

3-1. 収入が不安定になりやすい

フリーランス最大のデメリットは、収入の不安定さです。

案件がない月は収入ゼロ。繁忙期と閑散期の収入差が大きく、会社員のように毎月決まった給与が振り込まれるわけではありません。

特に独立直後は案件獲得が難しく、貯蓄を切り崩す期間が続くこともあります。

【対策】

  • 準委任契約で半年〜1年の長期契約を結ぶ
  • 複数案件を並行して収入源を分散する
  • 生活費6ヶ月分以上の貯蓄を確保してから独立する

3-2. 案件獲得のための営業活動が必要

会社員と違い、フリーランスは自分で案件を取り続ける必要があります。

技術力だけでなく、営業力・コミュニケーション力・自己PRスキルも求められます。「案件獲得の営業が最も大変」という声は多く、内向的で営業が苦手な人にはハードルが高いのも事実です。

【対策】

  • スキルシートを充実させてスカウトを待つ
  • エージェントやマッチングサービスを活用する
  • SNS・技術ブログで発信して認知を高める

営業が苦手なら「営業しなくても案件が来る仕組み」を作ることが重要です。

3-3. 社会的信用が低く審査に通りにくい

日本において、フリーランスは社会的信用度が低いのが現実です。

住宅ローン、クレジットカード、賃貸住宅の審査に通りにくいというデメリットがあります。独立直後は高収入でも「今後も安定して稼げる保証がない」と判断され、審査落ちするケースが少なくありません。

【対策】

  • 独立前に住宅ローン契約・クレジットカード作成・賃貸契約を済ませておく
  • 独立後は3年分の確定申告書で実績を証明する
  • フリーランス向けローンを提供する金融機関を利用する

3-4. 事務作業・税務処理を自分で行う必要がある

フリーランスは、契約書作成、請求書発行、入金管理、確定申告など、すべての事務作業を自分で行う必要があります。

会社員時代は経理や総務がやってくれていた業務を自分でこなす煩雑さは、事務作業が苦手な人にとって大きな負担となります。

【対策】

  • freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトで自動化する
  • 税理士に確定申告を依頼する(年間10〜15万円程度)
  • 契約書・請求書のテンプレートを整備して効率化する

3-5. スキルアップを自己負担で続ける必要がある

IT業界は技術変化が早く、スキルが陳腐化すると案件獲得が難しくなります。

会社のように研修制度や資格取得支援があるわけではなく、学習時間も費用も自己負担です。最新技術のキャッチアップ、資格取得、セミナー参加などを自分の時間とお金で続ける必要があります。

【対策】

  • 学習費用は経費計上できるため節税にもなる
  • Udemy・書籍・技術カンファレンスを活用して効率的に学ぶ
  • 案件を通じて新技術に触れる機会を意図的に選ぶ

3-6. 退職金・厚生年金がなく老後資金の準備が必要

フリーランスには退職金制度がなく、厚生年金にも加入できません。将来の年金額は会社員より少なくなります。

長年働いても退職時にまとまったお金は出ず、老後資金は自分で計画的に準備する必要があります。

【対策】

  • 小規模企業共済に加入する(掛金全額所得控除、最大月7万円)
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金を積み立てる
  • 国民年金基金で年金額を上乗せする

「稼げるときに仕組みを作る」ことが重要です。

【DeFactoryキャリアアドバイザーの視点】

「多くのエンジニアが『営業が不安』と言いますが、実はスキルシートの書き方一つで、営業しなくてもスカウトが来るようになります。『何ができるか』ではなく『どんな課題を解決したか』を書くだけで、反応率が2倍以上変わることも珍しくありません。」

4. フリーランスエンジニアに向いている人・向いていない人

メリット・デメリットを踏まえて、次に考えるべきは「自分に向いているか」です。

すべての人にフリーランスが適しているわけではありません。適性を見極めることが、成功への鍵となります。

この章では、向いている人・向いていない人の特徴を整理し、最後にスコアリング形式の適性診断をご用意しました。

4-1. 独立に向いている人の特徴

フリーランスに向いている人の特徴を表にまとめました。

特徴詳細
高い専門スキルと豊富な実務経験がある目安は3年以上の実務経験。特定の技術領域で「これなら任せてください」と言えるレベルが必要
主体的に働きたい・自己決定欲求が強い「自分でキャリアを決めたい」「やりたい仕事を自分で選びたい」という欲求が強い人は、フリーランスの自由度を存分に活かせる
自己管理能力が高い時間管理、タスク管理、金銭管理ができることは必須条件。誰も管理してくれないからこそ、自分を律する力が求められる
メンタルが安定していて変化を楽しめる案件の終了、収入の変動、新しい環境への適応など、変化を恐れず楽しめる人はフリーランスに向いている
営業力・コミュニケーション力に優れるクライアントとの折衝、要件のすり合わせ、単価交渉など、コミュニケーション力は必須

3つ以上当てはまる方は、フリーランスとして活躍できる素養があると言えるでしょう。

4-2. 会社員を続けるべき人の傾向

一方、以下のような傾向がある人は、無理に独立するより会社員を続ける方が幸せかもしれません。

傾向詳細
自己管理が苦手締め切りを守れない、計画を立てられない、お金の管理ができない。こうした傾向がある人は苦労する
孤独に弱いフリーランスは基本的に一人で働く。チームの一体感や同僚との雑談がないと辛いと感じる人には向かない
安定志向が強い毎月決まった給与、ボーナス、昇給など、こうした安定を手放せない人は、会社員の方が精神的に安定する
経験やスキルが不足している特に未経験者やスキルに自信がない人は、まず会社員として経験を積むことがおすすめ
会社の看板やサポートを必要とする大企業の名刺があることで仕事がしやすい、困ったときに頼れる同僚がいないと不安。こうした人は会社員向き

当てはまる項目が多い方は、今すぐ独立を急ぐ必要はありません。会社員にも「安定」「社会的信用」「福利厚生」といった良さがあります。どちらが絶対に良いというわけではないのです。

【関連記事はこちら】「フリーランスエンジニアはやめとけ」は本当か?市場価値を向上させる生存戦略ガイド  

4-3.【適性診断】あなたのフリーランス適性スコア

ここまで読んで「自分はどっちだろう?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、簡単にフリーランス適性を自己診断できるチェックリストを用意しました。以下の10問に「はい」か「いいえ」で回答し、「はい」の数を数えてください。

診断項目:

  1. 3年以上のエンジニア実務経験がある
  2. 自分でスケジュール管理ができる
  3. 収入が不安定でも精神的に耐えられる
  4. 営業活動・自己PRに抵抗がない
  5. 孤独な作業でもモチベーションを保てる
  6. 新しい技術を学ぶことが好き
  7. 確定申告・事務作業を自分でやる覚悟がある
  8. 生活費6ヶ月分以上の貯蓄がある
  9. 将来の年金・老後資金について考えている
  10. 「自由と自己責任」の働き方に魅力を感じる

判定基準:

  • 8〜10点:フリーランス適性◎ → 今すぐ独立を検討してOK
  • 5〜7点:フリーランス適性○ → 準備を整えてから独立がおすすめ
  • 3〜4点:要検討 → まずはエージェントに相談して市場価値を確認
  • 0〜2点:会社員継続推奨 → 経験を積んでから再検討

【DeFactoryキャリアアドバイザーの視点】

「この診断で5点以上なら、フリーランスとして成功する素養は十分あります。ただ、『自分のスキルでいくら稼げるか』を知らないまま独立するのは危険です。まずは市場価値を把握することが、後悔しない独立の第一歩です。」

5. まとめ|あなたの市場価値を無料診断してみよう

フリーランスエンジニアは「自由と自己責任」「高収入の可能性と不安定さ」というトレードオフを持つ働き方です。

メリットは魅力的ですが、デメリットも存在します。

項目メリットデメリット
収入実力次第で高収入を実現できる収入が不安定になりやすい
働き方時間・場所を自由に選べる営業活動を自分で行う必要がある
キャリア案件を自分で選べる社会的信用が低く審査に通りにくい
人間関係ストレスが軽減される事務作業・税務処理を自分で行う
税金経費計上で節税できるスキルアップは自己負担
将来定年がなく長く働ける退職金・厚生年金がない

大切なのは、メリットに魅力を感じつつも、デメリットを直視して準備・対策を行うことです。特に「案件獲得の営業負担」は最大の課題ですが、適切なサービスを活用すれば解決できます。

独立を検討しているなら、まずは「自分のスキルでいくら稼げるか」を知ることが第一歩です。DeFactoryでは、エンド・元請案件を中心に、営業コストを削減しながら高単価案件に参画できる仕組みを提供しています。在籍エンジニアの平均経験年数は5年以上、エンジニア還元率は業界最高水準の67%〜70%を実現しています。

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この記事を書いた人
電機・通信・エンタメ・人材・介護・福祉と幅広い業界でマーケティングおよびデザインを長く経験。マーケティング、デザイン、リサーチを横断した深い顧客視点を活かし、「戦略と表現をつなぐライター」としても活動中。執筆実績は1000件を超え、クラウドワークスではTOPプロクラウドワーカーに認定。

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