※間違えて先に下書き・まだ執筆確認待ち【2026年版】フリーランスエンジニアの経費、どこまで落ちる?経費率30%の壁と「手取り」を増やす節税リスト

フリーランスエンジニアとして独立すると、「経費が少ないから税金が高い」という話を耳にする機会が増えます。

会社員時代は給与所得控除が自動で適用されていましたが、フリーランスにはそれがありません。自分で経費を計上して課税所得を減らす工夫が必要になるのです。

本記事では、フリーランスエンジニアの経費について、経費率の目安から具体的な計上項目、節税のコツまでをまとめました。DeFactoryはフリーランスエンジニア向けの案件紹介・キャリア支援を行っており、多くのエンジニアと関わってきた経験をもとに、現場で使える実践的な知識をお届けします。

1. フリーランスエンジニアにとっての経費とは何か

経費とは、事業を行うために必要な支出のことです。フリーランスエンジニアの場合、パソコンや通信費、書籍代などが典型的な経費にあたります。

経費を正しく計上すれば課税所得が減り、手取り額を増やせます。一方で、不正な経費計上はペナルティの対象になるため、まずは基本を押さえることが大切です。

1-1. 経費の定義と基本的な考え方

経費の大原則は「事業の遂行上必要な支出」であること。プライベートな支出は経費にはなりません。

フリーランスエンジニアの場合、仕事で使うパソコン、開発ソフトウェア、インターネット回線などが代表的な経費です。「この支出は仕事に必要だったか?」「第三者に説明できるか?」という視点で判断すると、経費かどうかの線引きがしやすくなります。

経費計上の基本式は「収入-経費=所得」です。経費が増えれば所得が減り、所得税や住民税の負担が軽くなります。

たとえば所得税・住民税の合計税率が20%の場合、1万円の経費を計上すれば約2,000円の節税効果があります。「経費にできるのに計上しない」のは、その分だけ損をしているとも言えるのです。

1-2. なぜエンジニアは経費が少ないと言われるのか

フリーランスエンジニアは他業種と比べて経費率が低い傾向にあります。その理由は、ビジネスモデルにあります。

小売業や飲食業では商品の仕入れや材料費がかかるため、経費率が80%を超えることも珍しくありません。一方、エンジニアの仕事は自分のスキルや知識を提供する形なので、仕入れや在庫といったコストがほぼ発生しません。

必要なのはパソコンとネット環境くらい。これらは一度揃えれば数年は使えるため、毎月大きな経費が発生しにくいのです。

さらに、自宅やカフェで作業できる場合が多く、オフィスを借りる必要性も低い。経費が少ないのは、裏を返せば「利益率が高いビジネス」の証でもあります。経費が少ないこと自体は、決して悪いことではありません。

1-3. 経費を正しく計上するメリット|節税だけでなく「投資」の視点を持つ

経費を正しく計上するメリットは以下の3つです。

メリット内容
節税効果経費が増えれば課税所得が減り、納税額を抑えられる
事業実態の把握正確な経費管理で、自分のビジネスの利益率を把握できる
税務調査への備え適正な経費計上と領収書の保管で、万が一の調査にも対応できる

ここでもうひとつ重要な視点があります。それは「経費=投資」という考え方です。

「税金を減らすために無駄なものを買う」のは本末転倒。むしろ「単価を上げるためのハイスペックPC」「生産性を上げるためのChatGPT Plus課金」のように、将来のリターンにつながる支出こそ経費の正しい使い方です。

【Pro Tip】年収1,000万超えエンジニアの経費の特徴

私たちDeFactoryが担当する高単価エンジニアは、経費率こそ低いものの、「図書研修費(学習)」と「通信費(開発環境)」への投資額は平均の2倍以上です。稼ぐ人は、稼ぐための道具にお金を惜しみません。

【関連記事はこちら】 フリーランスエンジニアの年収はどう決まる?手取り・案件獲得・エージェント活用まで徹底解説  

2. フリーランスエンジニアの経費率の目安と平均

「経費率は何%が適正なのか」は、フリーランスエンジニアが最も気になるポイントのひとつでしょう。

一般的な目安は10〜30%、上限の目安は50%と言われています。ただし、経費率は事業形態や働き方によって異なるため、数字に振り回されすぎないことも大切です。

2-1. 経費率の計算方法と一般的な目安

経費率の計算式は「経費÷売上×100」です。

たとえば年間売上800万円、経費240万円の場合、経費率は30%になります。

フリーランスエンジニアの経費率は10〜30%程度に収まるケースが多いとされています。「経費率20%前後なら普通、30%を超えるとやや高め」というのが業界の相場感です。

ただし、この数値はあくまで目安。働き方がリモート中心か常駐中心か、外注を使うかどうか、高額な機材投資を行った年かどうかなどで大きく変わります。

税理士の顧問先データでは「経費率10%程度」というエンジニアもいれば、外注費が多い場合は経費率が一時的に跳ね上がることもあります。平均値だけを見て「自分は低すぎる」「高すぎる」と焦る必要はありません。

2-2. 経費率10〜30%が多い理由と50%の上限ライン

フリーランスエンジニアの経費率が10〜30%に収まりやすい理由は、経費の構成にあります。

主な経費はPC、通信費、家賃の一部といった固定費。小売業のように「売上に連動して仕入れが増える」という変動費がほとんど発生しないため、経費率は低めで安定するのです。

一方、経費率50%という数字も覚えておきたい目安です。

国税庁の消費税簡易課税制度では、ITエンジニアが該当する「第5種事業」のみなし仕入率が50%に設定されています。この数字を大幅に超える経費率は、税務署から「本当に事業に必要な支出か?」と注目される可能性があります。

出典:国税庁「簡易課税制度の事業区分」 

2-3. 経費率が高すぎる・低すぎる場合のリスク

経費率が極端に高い場合(50%超)は、税務調査の対象になりやすいと言われています。

「事業と無関係な支出を経費に入れていないか」という観点でチェックされる可能性があるためです。国税庁のデータでも、プログラマー・システムエンジニアは申告漏れの指摘件数が多い職種の上位に入っています。

一方で、経費率が極端に低い場合も注意が必要です。

経費率が低すぎるということは「本来経費にできるものを計上し忘れている」可能性があります。たとえば、自宅で仕事をしているのに家賃や電気代の按分をしていない、仕事用の書籍代を経費にしていない、といったケースです。

とはいえ、フリーランス全体で税務調査を受ける確率は約0.7%程度。よほど不自然な申告でなければ、過度に心配する必要はありません。

2-4. 経費率にこだわりすぎない正しい考え方

経費率を平均値に合わせようとするあまり、「必要な経費を計上しない」「比率を上げるために不要なものを買う」のは本末転倒です。

経費率が低いこと自体は問題ではありません。むしろ利益率の高いビジネスを運営できている証拠です。

大切なのは「事業に必要なものは漏れなく計上し、不要なものは入れない」という基本姿勢。経費管理の目的は節税だけでなく、自分の事業の実態を正しく把握することにあります。

正当に必要な経費であれば、堂々と計上しましょう。きちんと領収書があり、事業との関連性を説明できれば、経費率が多少高くても認められます。

3. フリーランスエンジニアが経費にできる項目と内訳【判定リスト付き】

「経費にできるものが少ない」と言われるエンジニア職ですが、実際には多くの項目が経費になり得ます。

PC・周辺機器から家賃・光熱費、通信費、書籍代まで、主な経費項目を整理しました。特にリモートワーク主体のエンジニアが見落としがちな「家事按分」の考え方も解説します。

【経費OK/NG判定リスト】

項目経費計上条件・備考
PC・モニター10万円以上は減価償却が必要
技術書・Udemy業務に関連する言語・スキルのみ
ChatGPT Plus業務効率化ツールとして全額計上可
GitHub Copilot開発支援ツールとして全額計上可
AWS・クラウド費用開発・検証環境として計上可
自宅家賃○(一部)業務スペース分を按分して計上
電気代○(一部)業務利用分を按分して計上
インターネット回線兼用の場合は按分が必要
カフェ代打ち合わせは○、一人作業は微妙
スーツ代×私的利用が可能なため原則不可
健康診断費用×個人事業主本人は経費不可

3-1. パソコン・周辺機器・ソフトウェアの購入費

エンジニアの仕事に欠かせないPC、モニター、キーボード、マウス、イヤホンなどの購入費は経費として認められます。

ただし、金額によって計上方法が変わります。

金額計上方法
10万円未満購入した年に全額を経費計上可能
10万円以上減価償却が必要(数年に分けて計上)
10万円以上30万円未満(青色申告者)「少額減価償却資産の特例」で一括計上可能(年間300万円まで)

ソフトウェアやクラウドサービスの費用も経費になります。AWS、GitHub、Adobe Creative Cloud、ChatGPT Plus、GitHub Copilotなど、業務で使用するサブスクリプションはすべて計上対象です。

開発効率を上げるツールへの投資は、惜しむ必要はありません。その費用は経費として戻ってきます。

3-2. 家賃・水道光熱費と家事按分の計算方法

自宅兼事務所で働くフリーランスエンジニアにとって重要なのが「家事按分」の考え方です。

家賃や光熱費のうち、業務で使用している分だけを経費にできます。按分割合は「面積比」や「時間比」で算出するのが一般的です。

【家事按分の計算例】

  • 家賃9万円、家全体60㎡、仕事部屋15㎡の場合
  • 占有割合:15㎡÷60㎡=25%
  • 経費にできる額:9万円×25%=2万2,500円/月

電気代は、PC使用時間の比率やコンセント数の比率で按分する方法があります。水道代やガス代はエンジニア業務との関連性が薄いため、計上しないか、ごく一部にとどめるのが一般的です。

按分には厳密なルールはありませんが、「なぜこの割合なのか」を説明できる根拠を残しておくことが大切です。間取り図や業務時間のメモを領収書と一緒に保管しておきましょう。

3-3. 通信費・消耗品費・新聞図書費

通信費は、フリーランスエンジニアにとって必須の経費です。

インターネット回線、携帯電話料金、サーバーレンタル費、クラウドサービス利用料などが該当します。自宅の回線を仕事とプライベートで兼用している場合は、家事按分が必要です。

消耗品費としては、ペン、ノート、USBメモリ、プリンターインクなど、業務で使う事務用品が対象になります。細かい支出でも、積み重なれば節税効果は大きくなります。

新聞図書費には、技術書やプログラミング書籍、業界誌の購入費が含まれます。Udemyなどのオンライン講座、技術カンファレンスやセミナーの参加費も経費として計上可能です。

スキルアップへの投資は、将来の単価アップにつながる「攻めの経費」。正当な経費として堂々と計上しましょう。

【関連記事はこちら】 フリーランスエンジニアが知るべき案件獲得のすべて|成功するための戦略とポイント  

3-4. 旅費交通費・接待交際費・外注費などその他の経費

旅費交通費は、クライアント先への訪問や打ち合わせ、出張に伴う交通費・宿泊費が該当します。

リモートワーク中心でも、たまの対面ミーティングや勉強会への往復交通費は忘れずに計上しましょう。常駐案件の通勤交通費も、個人事業主なら経費になります(会社員との大きな違いです)。

接待交際費は、取引先との会食や贈答品の費用です。「誰と」「何の目的で」使ったかを記録しておくことが重要。友人や家族との私的な飲食は経費になりません。

外注費は、仕事の一部を他のフリーランスや業者に依頼した場合の支払い費用です。デザイナーへの発注、他のエンジニアへの開発委託などが該当します。

支払手数料として、エージェントへの手数料や税理士報酬なども経費計上可能です。

3-5. 【Q&A】これって経費?エンジニアのよくある疑問

経費にできるかどうか迷いやすい「グレーゾーン」について、よくある疑問に答えます。

Q. ゲーム開発案件のためのハイスペックゲーミングPCは経費になる?

A. 案件遂行に必須であれば○です。「開発環境の構築に高性能ハードウェアが必要だった」と説明できることがポイント。純粋に娯楽目的で購入した場合は経費になりません。

Q. 自宅のネット回線(高速回線)は経費になる?

A. 家事按分で○です。業務時間や使用割合に応じて按分計算しましょう。リモートワーク主体のエンジニアにとって、ネット回線は仕事のインフラです。

Q. 技術カンファレンス参加のための遠征費は経費になる?

A. 事業関連であれば○です。交通費、宿泊費、参加費はすべて経費計上できます。ただし、観光した分は除外が必要です。

Q. 一人でカフェ作業するときのコーヒー代は?

A. 原則△〜×です。取引先との打ち合わせなら会議費として○ですが、一人作業のコーヒー代は「私的消費」とみなされやすい。少額なら実務上問題になりにくいですが、堂々と計上できる類ではありません。

4. 経費にできないものと計上時の注意点

経費にできない支出や、計上時の注意点を押さえておきましょう。

「事業に直接関係しない支出は経費にできない」という大原則を再確認し、具体的なNG例や領収書管理のポイントを解説します。

4-1. プライベート支出と経費NGの具体例

経費にできない典型的な支出を確認しておきましょう。

  • 自宅家賃の私的部分(按分した残りの部分)
  • 生活費全般(食費、日用品など)
  • プライベートな食事・娯楽費(友人や家族との飲食代)
  • 家族旅行(たとえ「リフレッシュのため」でもNG)
  • 健康診断費用(個人事業主本人の分は経費不可)
  • スーツ・ビジネスバッグ(私的にも使えるものは原則NG)
  • 罰金・違反金(業務中の交通違反でも経費にならない)

判断に迷ったときは「客観的に事業との関連性を説明できるか」を基準にしてください。第三者から見て「それは仕事に必要だったの?」と疑問を持たれるような支出は、経費計上を避けた方が無難です。

4-2. 所得税・住民税など経費にならない税金

税金には「経費にできるもの」と「できないもの」があります。

区分税金の種類
経費にならない所得税、住民税、延滞税、加算税
経費にできる個人事業税、固定資産税(事業用)、収入印紙代、自動車税(業務使用分)

基本的な考え方は「事業のための税金は経費、利益に対する税金は経費にならない」です。

なお、国民年金や国民健康保険の保険料は経費にはなりませんが、確定申告時に「社会保険料控除」として所得から差し引けます。経費とは別枠ですが、忘れずに申告しましょう。

4-3. 領収書の保管と記帳のポイント

経費計上の大前提として、領収書やレシートは必ず保管しておきましょう。

個人事業主は、領収書類を原則7年間保存する義務があります。確定申告が終わったからといって捨ててはいけません。

領収書がない場合でも、クレジットカードの明細や銀行の振込記録で代替できるケースもあります。2024年以降は電子帳簿保存法により、電子データで受け取った領収書はデータのまま保存することが求められています。

記帳は日々こまめに行うのが理想です。領収書を貯め込んで年明けにまとめて処理しようとすると、記憶が曖昧になりミスの原因になります。

会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で経費データを取り込めます。記帳の手間を減らしつつ、計上漏れも防げるのでおすすめです。

5. まとめ|経費管理の先にある「単価アップ」と「キャリア戦略」

本記事では、フリーランスエンジニアの経費について、基本的な考え方から具体的な計上項目、注意点までを解説しました。

ポイント内容
経費の定義「事業の遂行上必要な支出」。PC、通信費、家賃(按分)など多くの項目が該当
経費率の目安10〜30%が一般的。数字に振り回されず「実態に即した正確な計上」が大切
エンジニア特有の経費ChatGPT Plus、GitHub Copilot、AWSなども忘れずに経費化
経費の考え方「節税」だけでなく「未来への投資」という視点を持つ

経費管理は、フリーランスとしての事業運営を安定させる基盤です。迷ったときは税理士に相談したり、会計ソフトを活用したりして、正確な経費管理を習慣化しましょう。

ただ、経費管理以上に重要なことがあります。それは「経費を使っても余りあるほどの売上」を作ること。どれだけ経費を最適化しても、売上が頭打ちなら手取りには限界があります。

DeFactoryでは、フリーランスエンジニアの「適正な単価」と「手取りを最大化するためのキャリア戦略」を同時に診断しています。経費を見直す前に、まずは「今の単価が市場と合っているか」を確認してみませんか?

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この記事を書いた人
電機・通信・エンタメ・人材・介護・福祉と幅広い業界でマーケティングおよびデザインを長く経験。マーケティング、デザイン、リサーチを横断した深い顧客視点を活かし、「戦略と表現をつなぐライター」としても活動中。執筆実績は1000件を超え、クラウドワークスではTOPプロクラウドワーカーに認定。

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