【2025年版】AI人材になるには?職種別年収・必要スキルと未経験からのキャリアパス

AI技術(人工知能)の急速な社会実装に伴い、AI人材の需要は爆発的に拡大しています。しかし、「AI人材」という言葉は広義であり、具体的にどのような職種があり、どのようなスキルセットが必要なのか、正確に把握できている人は多くありません。

「AI人材になりたいが、何から始めればいいかわからない」 「プログラミング未経験でもAIに関われるのか?」 「実際の年収はどれくらいなのか?」

本記事では、AI人材の明確な定義から、代表的な5つの職種、現場レベルでのリアルな年収事情、そして未経験からAI人材を目指すための具体的なロードマップを徹底解説します。

関連記事:AI人材とは?育成における課題や不足を解決するための具体策

1. AI人材とは? IT人材・DX人材との決定的な違い

まず、AI人材とはどのような人のことなのかを解説します。

また、似た言葉として「IT人材」や「DX人材」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ここでは、IT人材やDX人材におけるAI人材との違いについても解説します。

1-1.AI人材の定義AI

人材とは、**「機械学習・ディープラーニング等のAI技術を用いてビジネス課題を解決し、システムの実装から運用までを主導できる専門職」**の総称です。

単にプログラムコードが書けるだけでなく、膨大なデータから「予測」「分類」「自動化」といった新しい価値(インサイト)を創出する能力が求められます。研究開発職だけでなく、AIを活用したプロジェクトを推進するビジネス職(プランナー・コンサルタント)もここに含まれます。

1-2.IT人材・DX人材・AI人材の違い

よく混同される「IT人材」「DX人材」との違いは、以下の比較表の通りです。

職種カテゴリ主な役割・ミッション重視される技術領域成果の定義
AI人材データの価値化・予測モデル構築機械学習、統計解析、Python、LLM、数学モデル精度、予測の正確性、自動化率
IT人材既存業務のシステム化・安定稼働インフラ、Web開発、データベース、NWシステムの可用性、機能の実装完了
DX人材デジタルによるビジネス変革デジタルツール全般、業務プロセス設計生産性向上、新規事業の創出・定着
  • IT人材は、既存の業務を効率よく回すための「仕組み(箱)」を作ります。
  • AI人材は、その仕組みの中でデータを使い「頭脳(判断基準)」を作ります。
  • DX人材は、それらを活用して「会社全体の稼ぎ方」を変えます。

これらは相互に補完し合う関係ですが、AI人材は特に**「データサイエンス」と「アルゴリズム」への深い理解**が求められる点で差別化されます。

2.なぜ今、AI人材が爆発的に求められているのか

AI人材不足が叫ばれる背景には、一過性のブームではなく、構造的な産業変化があります。

2-1.技術の「実用化フェーズ」への移行

かつてAIは研究機関や一部の大手テック企業だけのものでした。しかし、ChatGPTに代表される生成AI(Generative AI)の登場により、技術が一気に民主化されました。あらゆる企業が「自社業務にどうAIを組み込むか」を迫られており、実装を担える人材の供給が追いついていないのです。

2-2.データの爆発的増加とDXの深化

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んだことで、社内に大量のデータが蓄積されるようになりました。しかし、「データはあるが、使い方がわからない」という企業が大半です。この蓄積されたデータを「宝の山」に変えられるのがAI人材であり、その市場価値は高まる一方です。]

3.AI人材の代表的な職種5選

ひとくちにAI人材といっても、その役割は多岐にわたります。自身の適性やバックグラウンドに合わせて、目指すべき職種を見極めましょう。

3-1. AIエンジニア

AIシステムの「実装」を担う中心的な存在です。

  • 主な業務: 機械学習モデルの構築、データの学習・評価、WebシステムへのAPI組み込み。
  • 使用ツール: Python, TensorFlow, PyTorch, Docker。
  • 求められること: 最新論文のアルゴリズムをコードに落とし込む実装力。

3-2. AIプランナー(BizDev)

技術とビジネスの「翻訳家」です。エンジニアではない文系出身者が多く活躍する領域でもあります。

  • 主な業務: AI活用企画の立案、クライアントへの提案、要件定義、プロジェクトマネジメント。
  • 求められること: AIで「できること/できないこと」の正確な理解、費用対効果(ROI)の算出能力。

3-3. データサイエンティスト

データからビジネスの意思決定を支える「科学者」です。

  • 主な業務: ビッグデータの収集・加工(クレンジング)、統計解析、可視化、数理モデリング。
  • 使用ツール: SQL, R, Python, Tableau, PowerBI。
  • 求められること: 高度な統計知識と、データをビジネス課題に紐づける論理的思考力。

3-4. AI研究者(リサーチャー)

最先端の技術そのものを生み出す職種です。

  • 主な業務: 新規アルゴリズムの研究開発、論文執筆、学会発表、特許出願。
  • 求められること: 特定領域(画像認識、自然言語処理など)における世界レベルの専門性。修士・博士号が必須要件となることが多いです。

3-5. AI開発者(ML Opsエンジニア)

AIモデルを実環境で安定して動かし続けるための基盤を作ります。

求められること: AIの知識に加え、クラウドインフラやDevOpsの高度なスキル。

主な業務: 機械学習パイプラインの構築、モデルのバージョン管理、継続的学習(CI/CD/CT)の仕組み化。

使用ツール: Kubernetes, Kubeflow, MLflow, AWS SageMaker。

4. AI人材に求められる「3階層」の知識・スキル

AI人材として活躍するためには、以下の3つのレイヤーでスキルを積み上げる必要があります。

4-1.テクニカルスキル(土台)

  • プログラミング: Pythonがデファクトスタンダードです。ライブラリ(NumPy, Pandas, Scikit-learn)を使いこなす能力は必須です。
  • 数学・統計学: 微分積分、線形代数、確率・統計の基礎知識がないと、AIの挙動を理解できません。
  • フレームワーク: 開発する分野に応じたフレームワーク(TensorFlow, PyTorch, Hugging Face等)の習熟。

4-2.ドメイン知識(応用)

AIはあくまで「道具」です。それを適用する業界の知識が不可欠です。

  • 例(金融): 金利、株価変動要因、リスク管理の知識。
  • 例(医療): 診断プロセス、医療画像の規格(DICOMなど)の知識。
  • 例(小売): 在庫管理、需要予測、マーケティング用語の知識。

4-3.法的・倫理的リテラシー(守り)

AI開発にはリスクも伴います。これらを知らないと、開発したAIが法的問題になる可能性があります。

  • 著作権法(学習データの取り扱い)
  • 個人情報保護法・GDPR
  • AI倫理(バイアス、公平性への配慮)

5. AI人材の年収事情:公的データと「現場のリアル」

AI人材の年収は、スキルレベルと雇用形態によって大きく乖離があります。

公的な平均データ

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によれば、AIエンジニアの平均年収は約558.3万円とされています。 これは一般的なシステムエンジニアと比較しても高水準ですが、あくまで「平均」であり、エントリーレベルのエンジニアも含んだ数値です。

【BizDev Tech インサイト】現場のリアルな市場価値

実際の開発現場やSES(システムエンジニアリングサービス)市場においては、需給バランスによりさらに高い水準で取引されています。

現場における単価相場(DeFactory調べ)

  • 実務経験2〜3年のAIエンジニア: フリーランス・SES単価で月額80万円〜100万円(年収換算:960万〜1,200万円)
  • リードエンジニア・PMクラス: 月額120万円〜150万円(年収換算:1,440万〜1,800万円)
  • 生成AI(LLM)特化型エンジニア: 希少性が極めて高く、月額150万円以上の案件も増加傾向。

公的統計の約1.5倍〜2倍の市場価値が、現場の「リアル」です。専門性を磨くことで、年収1,000万円の大台は十分に現実的な目標となります。

6.AI人材の将来性

「AIがコードを書くようになれば、エンジニアは不要になるのでは?」という懸念がありますが、AI人材の需要は**「形を変えて」**高まり続けます。

  • コーディングそのものの価値は低下: 単純なコード記述はAIが代行します。
  • 「設計」と「評価」の価値が上昇: AIに何を作らせるかという「要件定義」、そしてAIが出した答えが正しいかを判断する「目利き」の能力が重要になります。

AIはインフラ化し、電気やガスのように当たり前の存在になります。そのため、「AIを使いこなして事業を作れる人材」の価値は、今後10年以上高止まりすると予測されます。

7.AI人材になるには何をすれば良い?

未経験からAI人材を目指す場合、以下の4ステップで進めるのが最も確実かつ効率的です。

7-1. 基礎学習:スクールまたは独学

まずはPythonの基礎文法と、機械学習の概論を学びます。独学に限界を感じる場合は、AI特化型のプログラミングスクール(Aidemy、キカガクなど)を活用することで、体系的なカリキュラムで最短距離を走れます。

7-2. 資格取得による「客観的証明」

実務経験がない場合、資格がスキルの証明書となります。

  • G検定(ジェネラリスト検定): AIの基礎知識。プランナー向け。
  • E資格(エンジニア資格): ディープラーニングの実装能力。エンジニア向け(※受験資格に認定講座の受講が必要)。
  • 統計検定2級: データサイエンスの基礎として非常に評価が高い資格。
  • クラウド認定資格: AWS Certified Machine Learningなど。

7-3. ポートフォリオ(実績)の作成

知識があるだけでは採用されません。「何が作れるか」を示す必要があります。

  • Kaggleへの参加: データ分析コンペティションに参加し、メダル獲得を目指す。
  • GitHubでの公開: 自分で興味のあるテーマでAIモデルを作り、コードを公開する。
  • 技術ブログの発信: QiitaやZennで学習内容をアウトプットし、学習意欲をアピールする。

7-4. 実務経験の獲得(転職・SES)

ここが最重要かつ最難関です。独学のみでは「現場の泥臭いデータ処理」や「チーム開発」は学べません。 最初は多少条件を妥協してでも、**「AI案件に関われる環境」**に身を置くことがキャリアの突破口になります。

特に**SES(客先常駐)**という働き方は、様々な企業のプロジェクトに関われるため、短期間で多様なデータセットや開発環境を経験できるメリットがあります。

8.まとめ

8. まとめ:市場価値の高いエンジニアへの第一歩

AI人材へのキャリアチェンジは、決して簡単ではありません。しかし、需要に対する供給不足が続いている今こそ、挑戦する最大のチャンスです。

本記事の要点まとめ

  • AI人材とは、データとアルゴリズムでビジネス価値を生む専門職。
  • 職種は「エンジニア」「プランナー」「データサイエンティスト」など多岐にわたる。
  • 現場レベルの市場価値(年収)は公的データよりも遥かに高く、年収1,000万円も現実的。
  • 未経験からは「基礎学習」→「資格」→「ポートフォリオ」→「実務経験」の順で進む。

DeFactoryでAIエンジニアとしてのキャリアを築きませんか?

「AIスキルを身につけたいが、今の会社ではチャンスがない」 「実務経験を積んで、フリーランスとして独立できるレベルになりたい」

DeFactoryでは、AI開発・プロダクト開発に特化したSES事業を展開しています。 私たちは、単なる人材のマッチングではなく、**「エンジニア個人の市場価値向上」**を最優先に考えています。

  • 高単価・直請け案件多数: 生成AI、LLM活用など、最先端の案件を取り扱っています。
  • 透明性の高い評価: エンジニアへの還元率を重視し、納得感のある報酬を提示します。
  • キャリア支援: 資格取得支援や、経験豊富なメンターによる技術サポート体制。

あなたのキャリアにおける「次の一歩」を、DeFactoryが全力でサポートします。 AI人材としてのキャリアプランについて、まずはカジュアルにお話ししませんか?

[ >> BizDev Techで無料キャリア相談・案件紹介に申し込む ]

のみで問題ございませんので、お問い合わせページより、ご連絡をお待ちしております。

関連記事:生成AIとは?種類・AIの生成モデル・業務における活用事例

開発人材・開発チームの補填、新規事業におけるプロダクト開発・プロダクトマネジメントにお悩みの⽅へ

人員提案からチーム提案など、エンジニア・プロジェクトマネージャー・プロダクトマネージャーのご提案の行います。
お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
DeFactory代表取締役 事業開発、デジタルマーケティング(検索領域)、グロースハックが得意領域です。 事業の壁打ちのご相談お受けしております!

開発人材・開発チームの補填、新規事業におけるプロダクト開発・プロダクトマネジメントにお悩みの⽅へ

人員提案からチーム提案など、エンジニア・プロジェクトマネージャー・プロダクトマネージャーのご提案の行います。
お気軽にお問い合わせください。