【2024年版】SES企業の基礎知識「SES開発パートナーを募集している企業一覧や探し方を徹底解説」

2024年、IT業界においてシステムエンジニアリングサービス（SES）の需要は急増しています。SES企業はクライアント先にエンジニアを派遣し、技術支援を行う重要な役割を担いますが、案件獲得やエンジニアのマッチングに課題を抱えることも少なくありません。

本記事では、SES企業の概要からパートナーの選び方、実際の案件例、さらには営業のコツまでを徹底解説します。

1.SES企業の人事・採用担当者が抱える悩みや課題

SES企業はエンジニアを派遣してシステム開発や運用保守を行う事業形態であり、現代のIT業界において欠かせない存在です。その一方で人事や採用担当者が直面する課題は深刻です。

特に、エンジニア不足や案件獲得に苦労する現状は、多くのSES企業に共通する悩みです。ここからは、SES企業が抱える具体的な課題や、その対策について独自の視点も交えながら解説します。

優秀なエンジニアの採用が難しい

IT業界全体でエンジニア不足が続いている中、特にSES企業では即戦力となるエンジニアの採用が難しくなっています。

SES企業は、クライアントから求められるスキルセットや技術力に合致した人材を短期間で確保する必要があるため、競合他社との採用競争が激化しています。例えば、特定のプログラミング言語やフレームワークに特化したエンジニアが必要な場合、そのポジションに適した候補者が市場に少なく、採用が難航するケースが多いです。

また、エンジニアは自らのスキル向上やキャリア成長を求めているため、SES企業の提供する案件がそれに合致しないと採用がさらに困難になります。

エンジニアの早期離職やモチベーション維持

SES企業で働くエンジニアは、プロジェクトごとに異なるクライアント先で働くことが多く、これがキャリアパスの不透明さやモチベーション低下の要因となることがあります。

単調な業務や自分のスキルを活かせない案件に長期間アサインされると、エンジニアは自身の成長を感じられなくなり、結果として早期離職するリスクが高まるでしょう。

また、キャリアパスが明確でないSES企業では、エンジニアが将来的な成長ビジョンを持てないため、モチベーションを維持するのが難しくなります。

このため、エンジニアのモチベーションを高めるためには、プロジェクト選定の工夫や定期的なフィードバックの実施が重要です。

案件に合った人材のアサインが難しい

SES企業では、エンジニア一人ひとりのスキルやキャリア志向が異なるため、クライアントから求められる案件に最適な人材をマッチングするのが難しいという課題があります。

例えば、あるエンジニアが高度なプログラミングスキルを持っていても、そのスキルが求められない案件にアサインされてしまうこともあります。

逆に、エンジニアが自分の能力を最大限発揮できる案件を見つけることも容易ではなく、これには営業担当者やプロジェクトマネージャーとの密な連携が欠かせません。

エンジニアの希望とクライアントの要求を適切にすり合わせるための仕組みづくりが必要です。

営業工数が高い

SES企業では、採用したエンジニアを適切なプロジェクトに迅速にアサインするために、多くの営業工数が発生します。

エンジニアのスキルや希望を考慮しながら、複数のクライアントの案件とマッチングする作業には時間がかかります。このプロセスが遅れると、エンジニアがプロジェクトに参画できない期間が長くなり、企業にとっても大きな損失となります。

さらに、エンジニアのスキルに合わない案件を無理にアサインすると、プロジェクトの進行が滞ったり、エンジニアの満足度が低下するリスクもあります。これを解決するためには、最適な人材をアサインできる効率的なマッチングシステムの導入が有効です。

エンジニアのスキルアップ支援とキャリア形成のサポート

SES企業にとって、エンジニアのスキルアップやキャリア形成をサポートすることが重要になります。しかし、多くのSES企業では、エンジニアの成長に必要な研修や学習機会を十分に提供できていないのが現状です。

これにより、エンジニアがスキル向上の機会を得られず、成長を実感できないまま仕事を続けることになり、不満を抱くことが増えます。

エンジニアが市場で求められる技術を身に付けられるようにするためには、定期的な技術研修や自己学習の支援制度を整備することが必要になるでしょう。

2.【開発事例3選】SES企業の案件情報「求人から開発案件のニーズを理解する」

近年のSES企業が直面する技術ニーズは多様化しており、特にAIやブロックチェーン、ITインフラの整備、そしてECサイトのフロントエンド開発といった領域での案件が増加しています。

これらの案件は、最先端技術の導入やDX推進に伴い、企業の競争力を高める重要な要素となっており、それぞれ異なるスキルや知識が求められます。

ここからは実際にどのくらい求人が掲載されているのかを調査し、SES企業が対応する具体的な案件例を紹介します。

※2024年9月22日現在

【開発事例①】 医療業界向けWEBアプリ開発

医療機器の情報を一元管理するWebアプリケーションのマイグレーションと新機能の追加。新機能では、医療機器の在庫管理や保守状況のリアルタイム表示、各種レポートの自動生成などが含まれます。また、旧システムのデータを新システムへ移行し、パフォーマンスの最適化とセキュリティ強化を実施。

• 開発環境：Typescript（React）、Next.js、AWS（EC2、RDS、S3）
• プロジェクト規模：15名（フロントエンドエンジニア5名、バックエンドエンジニア6名、QAエンジニア2名、プロジェクトマネージャー1名、デザイナー1名）
• プロジェクト期間：1年
• 課題と目標：既存システムのデータ移行の安全性と迅速化、ユーザーインターフェースの改善、医療機器データのリアルタイム表示機能の追加。

【開発事例②】AI自動発注システムの新規開発（機械学習）

小売業向けに在庫の自動発注を行うAIシステムの新規開発。機械学習モデルを用いて需要予測を行い、在庫レベルに応じた自動発注を行う仕組みを構築。開発では、データの収集・前処理からモデルの構築・評価、システムへの実装までを一貫して実装。

• 開発環境：Python（Pandas、scikit-learn、TensorFlow）、TypeScript、AWS（SageMaker、Lambda、DynamoDB）
• プロジェクト規模：10名（データサイエンティスト3名、バックエンドエンジニア4名、フロントエンドエンジニア2名、プロジェクトマネージャー1名）
• プロジェクト期間：8ヶ月
• 課題と目標：発注タイミングの最適化、需要予測モデルの精度向上、システムのスケーラビリティを確保しつつのリアルタイムデータ処理。

【開発事例③】エンタメ系ファンサイトの開発・保守運用

公式ファンサイトにおけるチケット販売ツールの開発とその後の保守運用を担当。システムは多くのアクセスに耐えられるようにスケーラブルな設計を採用し、イベント情報の管理、チケットの予約・購入、ユーザーアカウントの管理などの機能を開発。

• 開発環境：Ruby（Rails）、GO、JavaScript（React）、AWS（ECS、RDS、CloudFront）
• プロジェクト規模：20名（フロントエンドエンジニア7名、バックエンドエンジニア8名、QAエンジニア3名、プロジェクトマネージャー1名、デザイナー1名）
• プロジェクト期間：継続的な開発・運用（現在も保守中）
• 課題と目標：大量アクセス時のシステム負荷軽減、ユーザーエクスペリエンスの向上、セキュリティ対策の強化（特に決済システム周り）。

3.SESパートナーを募集をしている企業一覧

SESパートナーとは、SES企業が協力して案件を進めるためのパートナー企業のことを指します。

パートナー企業は、お互いの技術力やリソースを補完し合うことで、より大規模な案件や多様なプロジェクトに対応できるようになるでしょう。

富士ソフト株式会社

• 設立　　：1970年（昭和45年）5月15日
• 所在地　：神奈川県横浜市中区桜木町1-1
• 資本金　：262億28万円
• 事業概要；業務系ソリューション、組込/制御系テクノロジー、プロダクト・サービス&アウトソーシング、グローバル
• 参照　　：https://www.fsi.co.jp/

株式会社NSD

• 設立　　：1969年（昭和44年）4月8日
• 所在地　：東京都千代田区神田淡路町二丁目101番地 ワテラスタワー
• 資本金　：7,205百万円
• 事業概要；システム開発事業、ソリューション事業
• 参照　　：https://www.nsd.co.jp/

株式会社DTS

• 設立　　：1972年8月25日
• 所在地　：東京都中央区八丁堀2-23-1エンパイヤビル8階
• 資本金　：6,113百万円
• 事業概要；情報システムの開発・保守および関連する機器の売買・賃貸、コンピュータシステムおよびネットワークの導入・運営・保守管理、労働者派遣事業およびインターネットを利用した情報処理・商取引
• 参照　　：https://www.dts.co.jp/

鈴与シンワート株式会社

• 設立　　：1947年(昭和22年)5月29日
• 所在地　：東京都港区芝4-1-23 三田NNビル22階
• 資本金　：8億225万円
• 事業概要；コンピュータソフトウェアの受託開発・開発支援、ソフトウェア製品の導入支援・アドオン開発、物流ITコンサルティングサービス、人事給与を主体としたアウトソーシング事業ならびにデータセンター&クラウドサービス事業
• 参照　　：https://www.shinwart.co.jp/

株式会社ソルクシーズ

• 設立　　：1981（昭和56）年2月4日
• 所在地　：東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi　田町ステーションタワーS 13F
• 資本金　：14億9,450万円
• 事業概要；コンピュータ・周辺機器・通信機器およびソフトウェアの開発・設計・製造・販売・賃貸・輸出入、情報の収集・処理・販売やインターネットを利用したアクセスおよび情報提供サービス、コンピュータシステムの運用・保守・監視・技術者派遣・技術者の養成・コンサルティング業務
• 参照　　：https://www.solxyz.co.jp/

コムチュア株式会社

• 設立　　：1985（昭和60）年1月18日
• 所在地　：東京都品川区大崎1－11－2 ゲートシティ大崎イーストタワー9F・15F
• 資本金　：1,022百万円
• 事業概要；クラウドソリューション事業、デジタルソリューション事業、ビジネスソリューション事業、プラットフォーム・運用サービス事業、デジタルラーニング事業
• 参照　　：https://www.comture.com/

フォーカスシステムズ株式会社

• 設立　　：1977年4月1日
• 所在地　：東京都品川区東五反田2丁目7番8号 フォーカス五反田ビル
• 資本金　：29億円
• 事業概要；コンピュータシステムのコンサルティング・受託開発、システムの保守・運用管理、技術支援、情報セキュリティ関連技術・商品の開発・販売、ソフトウェアパッケージの開発・販売、Webコンテンツの企画・制作など、労働者派遣事業
• 参照　　：https://www.focus-s.com/

株式会社NSW

• 設立　　：1966年8月3日
• 所在地　：東京都渋谷区桜丘町31-11
• 資本金　：55億円
• 事業概要；エンタープライズソリューション、サービスソリューション、エンベデッドソリューション、デバイスソリューション
• 参照　　：https://www.nsw.co.jp/

オープンアップグループ

• 設立　　：1997年8月
• 所在地　：東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア16F
• 資本金　：4,695百万円 （2023年6月30日現在）
• 事業概要；エンジニア派遣事業サービス
• 参照　　：https://www.openupgroup.co.jp/

昭和システムエンジニアリング

• 設立　　：1966年4月（昭和41年）
• 所在地　：東京都中央区日本橋小伝馬町1番5号　PMO日本橋江戸通
• 資本金　：6億3,050万円
• 事業概要；情報システムの開発、システムインテグレーション・サービス、情報システムの開発・運用に関するコンサルティング、BPOサービス
• 参照　　：https://www.showa-sys-eng.co.jp/

クラスメソッド株式会社

• 設立　　：2004年7月7日
• 所在地　：東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー26階
• 資本金　：1億円
• 事業概要；クラウド（AWS等）の技術コンサルティング、開発、運用、データ分析基盤の技術コンサルティング、開発、運用、アプリケーション（LINE、iOS等）の企画開発、運用
• SaaS、Webサービスの企画開発、導入支援、運用、企業向けIT人材育成、内製化支援
• 生成AIを活用した業務の効率化コンサルティングとシステムの導入支援
• 参照　　：https://classmethod.jp/

バレットグループ株式会社

• 設立　　：2013年1月
• 所在地　：東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿 16F
• 資本金　：10,000,000円
• 事業概要；デジタルマーケティング、システムインテグレーション
• 参照　　：https://bltinc.co.jp/

ライブテック株式会社

• 設立　　：2014年5月
• 所在地　：東京都千代田区内神田1-4-10 ATS大手町ビル2階
• 資本金　：3,000万円
• 事業概要；システムソリューション、人材派遣・人材紹介・再就職支援を特化したマッチングサービス
• 参照　　：https://livetech.co.jp/

株式会社BeyondWell

• 設立　　：2020年4月17日
• 所在地　：東京都千代田区神田錦町2-9-1
• 資本金　：10,000,000円
• 事業概要；SAP導入コンサルティング、ITコンサルティング、フリーランス向けの案件マッチング
• 参照　　：https://beyondwell.jp/

株式会社Dexall

• 設立　　：2021年2月
• 所在地　：東京都渋谷区桜丘町２７−２第二シバビル６F
• 資本金　：2000万円
• 事業概要；DXコンサルティング、ITエンジニアリング、システムインテグレーション
• 参照　　：https://dexall.co.jp/

株式会社Gizumo

• 設立　　：2015年5月15日
• 所在地　：東京都渋谷区渋谷３丁目１１−１１ ＩＶＹイーストビル9階
• 資本金　：22,500,000 円
• 事業概要；開発支援サービス、Web制作 / システム開発、プロダクト開発、プログラミング教育サービス、メディア
• 参照　　：https://gizumo-inc.jp/

株式会社Cuenext

• 設立　　：2021年7月
• 所在地　：東京都新宿区西新宿七丁目1番12号クロスオフィス新宿
• 資本金　：1,000万円
• 事業概要；リスキリング事業、業務効率化AIコンサルティング、インフルエンサーマーケティング
• 参照　　：https://www.cuenext.co.jp/

株式会社Euphonauts

• 設立　　：2023年3月
• 所在地　：東京都渋谷区神南1-20-2 第一清​水ビル​ 4F
• 資本金　：2,000万円
• 事業概要；システム開発、ITコンサルティング
• 参照　　：https://euphonauts.co.jp/

株式会社FAM

• 設立　　：2012年12月
• 所在地　：東京都新宿区新宿5-15-7東晃ビル9階
• 資本金　：8,000,000円
• 事業概要；インバウンド事業、パートナー事業、Web事業
• 参照　　：https://www.fam-t.co.jp/

DeFactory株式会社

• 設立　　：2017年2月2日
• 所在地　：神奈川県平塚市中原3-12-5
• 資本金　：9,500,000円
• 事業概要；開発事業、コマース支援事業
• 参照　　：https://defactory.co.jp/

4.SES開発パートナーの選び方「スキルマッチ・案件数・コニュニケーション」

今回は、システム開発やITプロジェクトの現場で必要となるエンジニア人材を提供する企業やパートナー側の視点で解説します。

SES開発パートナーは、SES企業が幅広いプロジェクトに参画するための重要なポイントになります。適切なSES開発パートナーを選ぶことで、技術力の補完やリソースの確保、そしてリスクの分散といったメリットが得られるでしょう。

ここでは、SESパートナーの選び方を3つのポイントからお伝えします。

案件内容と自社人材のスキルマッチを確認する

開発パートナーが持つ案件の内容が、自社のエンジニアのスキルや経験に合っているかを必ず確認します。

例えば、自社がJavaやPythonに強いエンジニアを多く抱えているなら、それらのスキルを必要とする案件が多いパートナー企業を選ぶと効果的です。こうすることで、エンジニアの実力を最大限に活かせるでしょう。

案件の数と安定性をチェックする

パートナー企業が提供する案件数とその安定性も重要です。特に、長期案件が豊富なパートナー企業なら、自社のエンジニアを継続してアサインでき、安定した収益につながります。

案件の頻度や規模が安定している企業を選ぶことで、人材の配置リスクを減らせます。

コミュニケーションのしやすさを重視する

スムーズなコミュニケーションが取れるかどうかも、パートナー選びの大切なポイントです。案件の詳細やフィードバックのやり取りが迅速かつ丁寧に行われるか、担当者がすぐに対応してくれるかなどを確認しましょう。

コミュニケーションの質が良いパートナーとは、プロジェクトもスムーズに進みます。

5.SES開発パートナーを見つける5つのメリット

SESパートナーを活用することで、企業は技術力やリソースを相互に補完し合い、より多様な案件に対応できるようになります。

この協力関係は、企業の成長を促進し、新しいビジネスチャンスを生み出す可能性を秘めています。SESパートナーを組むことで得られる具体的なメリットを見ていきましょう。

エンジニア人材の有効活用で収益を安定化できる

開発パートナー企業を見つけることで、自社のエンジニアを安定して提供することができます。稼働率を上げることで、社内に抱える人材のスキルを有効活用でき、結果として安定した収益を確保できます。

長期的な案件を保有する開発パートナーと連携できれば、継続的な収益の見込みが立ちやすくなります。

さまざまな業界・プロジェクトの実績を積める

開発パートナー企業を通じて、多様な業界やプロジェクトに携わる機会が得られます。これにより、自社のエンジニアは新たなスキルやノウハウを獲得し、経験を積むことができます。

幅広い経験を持つ人材を育成することで、今後のビジネス拡大や競争力強化につながります。

営業工数を軽減できる

SES開発パートナーを見つけることで、自社の営業活動の負担を減らすことができます。パートナー企業が開発案件を持っているため、自社で新規プロジェクトを開拓する手間が省けます。

リソースを人材育成やサービス品質向上に集中できるようになるでしょう。

6.SES開発パートナーを活用するデメリット

SESパートナーシップにはデメリットも伴います。利益の分配や責任の所在が不明確になることで、思わぬトラブルが発生することもあるでしょう。

パートナーを選ぶ際には、これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。次に、SESパートナーのデメリットについて詳しく解説します。

案件終了による稼働率が低下するリスクがある

開発パートナー企業から提供される案件は、必ずしも長期間続くとは限りません。案件が終了した際、次の案件の確保が遅れると自社のエンジニアの稼働率が低下し、収益の不安定化につながるリスクがあります。

長期案件を持たないパートナーとの関係では、このリスクが顕著になります。

エンジニアのスキルが固定化されてしまう

開発パートナー企業が特定の技術分野に偏った案件しか提供していない場合、自社エンジニアのスキルがその分野に固定化されるリスクがあります。

技術の進化が早いIT業界では、幅広いスキルを持つ人材を育成することが重要ですが、案件内容によってはスキルアップの機会が限定される可能性があるでしょう。

価格競争に巻き込まれるリスクがある

SES業界では、価格競争が激しいのが現状です。開発パートナーによっては、より安価なエンジニアを求められることがあり、適正な価格での人材提供が難しくなる場合があります。

無理な価格で契約すると、自社の利益が減少し、エンジニアの待遇やモチベーションの低下につながるリスクが発生してしまうかもしれません。

7.SES営業のコツ「開発パートナー企業の探し方」

SESパートナーを効果的に探すためには、いくつかの手法を組み合わせることが一般的です。リファラルやオウンドメディアの運用、ホワイトペーパーを活用したリード獲得などが挙げられます。

しかし、営業コストの増加や開発案件と人材のマッチング精度に課題を抱えているのがSES業界の悩みと言えるでしょう。ここでおすすめしたいのが「マッチングサービス」です。

ここからは、マッチングサービスを利用する前に覚えておきたい、SESパートナーシップにおいて重要な3つのポイントを見ていきましょう。

手軽に開発案件を探せる

オンラインプラットフォームやマッチングサービスを活用することで、手軽に多様な開発案件を探すことができます。

これにより、自社に合った案件や技術力を活かせるプロジェクトを迅速に見つけることが可能です。初めてのSES営業担当者でも簡単に利用できるツールが豊富で、案件探しが効率的に進むでしょう。

開発案件と人材のマッチング精度を高められる

SES営業において重要なのは、開発案件とエンジニアのスキルセットが適切にマッチするかどうかです。パートナー企業がカバーできる技術領域をしっかりと理解し、自社の人材が最大限の成果を発揮できる案件を提供することで、プロジェクト成功の可能性が高るでしょう。

マッチング精度を高めるために、技術スキルやプロジェクト規模を詳細に把握することが必要になります。

営業コストをかけずに人材をアサインできる

オンラインプラットフォームやマッチングサービスでは、営業コストを最小限に抑えながら、必要な人材を効率的にアサインすることが可能です。

これはリソースの不足に迅速に対応でき、営業活動にかかる時間や費用の削減にも繋がります。企業全体の運営コストを抑えつつ、プロジェクトに必要なエンジニアを柔軟に配置することができるでしょう。

8.SkillAssignが解決する「開発案件と人材のマッチング」

​SkillAssignとは、登録しておくだけで開発案件に人材を参画できるマッチングサービスです。

数多くの開発案件が公開されていますが、DeFactory社が開発案件と人材のマッチング精査を行うため、双方の企業様に適したマッチングを再現することができます。

営業工数を削減したい、採用したエンジニアを早く参画させたいSES企業の担当者にぴったりなサービスです。

SkillAssignの詳細・登録はこちら

2024年のIT業界において、SES企業の重要性はますます高まっています。エンジニア不足が深刻化する中で、企業のプロジェクト遂行力を支えるSES企業は、技術力と営業力を両立し、パートナーシップを通じて成長を続けています。

SES企業が抱える課題が解決されることは、今後のIT業界の成長に繋がる重要な要素といえるでしょう。