Shopifyで割引表示を行うメリット・デメリットとは?実行方法・注意点も解説

いまや自社のECサイト運営にShopifyを利用する企業は多く、ユーザーへ商品・サービスを提供する重要なプラットフォームとなっています。

Shopifyで自社の商品・サービスをより効果的に訴求するために、割引表示の導入を考えているものの、具体的な種類や方法がわからない方も多いのではないでしょうか。

Shopifyの割引表示は、「クーポンコード」と「自動ディスカウント」の大きく2つのタイプに分かれているため、それぞれの特徴や設定方法を把握しておくことが大切です。

今回は、Shopifyの割引表示のタイプごとの特徴を紹介した上で、割引表示を行うメリット・デメリットや、具体的な実行方法などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

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1.Shopifyの割引表示は2つのタイプに分けられる

Shopifyの割引表示は、2つのタイプに分けられます。ここでは、それぞれのタイプの特徴について見ていきましょう。

1-1.タイプ①クーポンコードを使う割引表示

クーポンコードによる割引表示とは、企業が発行した特定のクーポンコードをユーザーが決済時に入力することで、割引が適用される方法を指します。

クーポンコードを使用する条件は細かく設定することが可能で、初回購入のみ割引が適用されるコードを発行したり、指定金額以上の商品を購入した場合のみ適用されるコードを発行したりできます。

クーポンコードを使えるユーザーは企業側が指定できるため、自社のマーケティング戦略に沿って対象の顧客層を選ぶことも可能です。

1-2.タイプ②自動ディスカウントによる割引表示

自動ディスカウントによる割引表示とは、ユーザーが特定の条件を満たしていた場合に自動で割引表示が適用される方法のことです。設定できるタイプとしては、一定額を割り引ける「定額」や、指定した割引率に応じて割り引ける「割引率」などを適用できます。

クーポンコードのようにユーザー側でコードを入力する手間がないため、より利便性が高いことが特徴といえるでしょう。

2.Shopifyで割引表示を行うメリット・デメリット

次に、Shopifyで割引表示を行うメリット・デメリットについて確認していきましょう。

2-1.メリット①新規顧客を獲得しやすくなる

ECサイトであるShopifyでは、顧客が購入する前に商品・サービスを手にすることはありません。そのため、割引表示を戦略的に実行することで、まだ一度も自社の商品・サービスを使ったことのない新規顧客の購入機会を増やしやすくなります。

特にShopifyの運営では、新規顧客の獲得や集客が大きな課題といえます。割引表示による施策を実行すれば、自社としてのコストも比較的抑えられた状態で、そのような課題を解決できるでしょう。

2-2.メリット②顧客単価アップが見込める

顧客単価アップを図れる可能性があることも、割引表示を実施するメリットです。例えば、一定の商品購入額に達した場合のみ割引が適用される設定にすると、顧客がもともと購入予定であった商品以外の追加購入を促せるので、顧客1人あたりの購入単価の向上が期待できます。

また、商品・サービスをリピートする顧客に対して割引を行った場合は、自社製品を愛用する”ロイヤル顧客”の育成へつながる可能性もあります。

2-3.メリット③販売量が増えることで在庫リスクを減らせる

割引表示を行うことで、顧客の購買意欲を促進できるため販売量が増え、結果的に在庫リスクを減らせる利点もあります。特に、アパレル系の商品などの売上は季節に左右されやすいので、オンシーズンで売り切らなければ、余計な在庫を抱える可能性が高まってしまいます。

倉庫に保管すると余分なスペースを占有して、そのまま自社のコストとして加算されます。このような在庫リスクを減らすためにも、Shopifyで割引表示をうまく活用して販売量を増加させることは重要といえるでしょう。

2-4.デメリット①顧客が割引表示に慣れる可能性がある

あまり頻繁に割引を行うと、顧客が割引表示に慣れてしまい、定価での購入率が下がる可能性もあります。割引表示のメリットを最大化させるためにも、戦略を立てずにクーポンコードを発行するのはおすすめしません。

発行する期間や顧客層を見極めたうえで、ここぞというタイミングで割引表示を活用することが重要です。

2-5.デメリット②平均利益が下がる恐れがある

Shopifyで割引表示を実施した場合、平均利益が下がる恐れがある点にも注意しましょう。ただし、平均利益をチェックする際は、クーポンコードや自動ディスカウントによる割引表示を適用した一時期のみを確認するのではなく、それ以外の期間も含めて総合的に確認することが大切です。

仮に、一時的な平均利益が少し下がったとしても、中長期的な期間の平均利益が向上していれば、割引表示を活用した自社の戦略は成功しているといえます。

3.Shopifyで割引表示を実行する4つの方法

続いて、Shopifyで割引表示を実行するための4つの方法について紹介します。

3-1.方法①クーポンコードを設定する

クーポンコードの設定はShopifyの管理画面から行えます。管理画面上の「ディスカウントを作成する」という項目のうち「クーポンコード」を選択し、クーポンコードとして使える任意の文字列や適用対象、最小要件などを設定しましょう。

また、作成する際は以下のような項目を指定できます。

・コードが有効となる日付

・コードを使用できる回数

・コードを使用できる前の最低注文金額

・ディスカウントを適用できる商品、コレクション、またはバリエーション

・ディスカウントを他のディスカウントクラスと組み合わせることができるか

※引用:Shopifyヘルプセンター「ディスカウントのタイプ」

なお、クーポンコードは最大100件の特定のユーザー、商品、バリエーションに適用でき、発行上限は各ストアで2,000万件までと規定されています。

3-2.方法②自動ディスカウントを設定する

自動ディスカウントの設定に関しても、クーポンコードと同様にShopifyの管理画面から行えます。管理画面上の「ディスカウントを作成する」という項目で「自動ディスカウント」を選択したのち、自動ディスカウントのタイトルやタイプを指定します。

なお、自動ディスカウントのタイプは、以下3つのうち1つを選ばなければなりません。

タイプ特徴
割引率「値」の項目に入力した数字の割合に応じて割り引かれる
定額「値」の項目に入力した数字が割り引かれる
Xを購入するとYをプレゼントXの商品を購入するとき、別の商品が割り引かれる

例えば、自動ディスカウントのタイプを「割引率」に指定して、「値」を20%とした場合は、5,000円の商品を2割引の4,000円で販売できます。

3-3.方法③手動で設定する

クーポンコード、自動ディスカウントを使う方法以外に、手動で割引表示にすることも可能です。Shopifyの管理画面上の「商品管理」を選択後、「商品追加」内の価格設定の項目には「希望販売価格」と「割引価格」がそれぞれあるので、任意の価格を入れれば完了です。

ただし、セールの開始前もしくは終了後に手動で設定する操作が必要なほか、ユーザーの購入回数を制限できない点には注意しなければなりません。

3-4.方法④アプリを活用する

Shopifyに使えるアプリを導入することでも、割引表示は可能となります。具体例としては、商品ラベルの表示や在庫のカウントダウンが可能な「Ultimate Sales Boost」などのアプリが挙げられます。

このようなShopifyに特化したアプリを導入すれば、管理の手間を最小限に抑えたうえで、ユーザーに対して効果的に訴求できるでしょう。選ぶプランによって適用できるサービス内容が異なるケースもあるため、割引表示以外にも活用したいサービスがないか、事前に確認しておくことが大切です。

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4.Shopifyで割引表示させるときの注意点

Shopifyで割引表示させる際は、以下3つの注意点について知っておく必要があります。

4-1.注意点①自動ディスカウント商品にはクーポンが使えない

Shopifyでは、同じ商品に「クーポンコード」と「自動ディスカウント」を設定している場合、1回の購入で適用されるのは優先的に後者の設定のみとなり、クーポンコードは併用できません。

また、複数枚のクーポンコードを発行したとしても、1回あたりに適用されるのは1種類のみです。ユーザーの購買意欲を妨げないように、割引の適用条件を設定する際は、これらのことに留意した上で設定することが重要です。

4-2.注意点②対象ユーザーへ適切にクーポンを配布する

特定のユーザーに対してクーポンを配布する場合は、しっかりと認知して使ってもらえるようにしなければなりません。Shopifyでは、メールを使ってクーポンコードを送信できるため、積極的に活用するとよいでしょう。

万が一、非対象ユーザーへクーポンコードを発行してしまうと、煩わしさを感じたユーザーにメール配信を解除される可能性もあります。適切にクーポンを配布できるように、自社のユーザー情報はしっかりと管理しておきましょう。

4-3.注意点③景品表示法について留意しておく

割引表示を活用する際は、「景品表示法」について知っておくことが大切です。景品表示法とは、消費者が商品・サービスを自主的に選べるように、価格・内容・品質の表示を規制している法律のことです。

例えば、割引表示によってユーザーの購買を促す際、実際よりも著しく有利に購入できると宣伝したり、競合商品よりも著しく安いと偽って宣伝したりすると、景品表示法によって禁止されている「有利誤認表示」に該当する恐れがあります。

自社の信用性を損なわないようにするためにも、割引表示の金額や、クーポンコードの適用条件・有効期限については、事実に則った内容を記載しましょう。

5.二重価格表示に使えるレコメンドエンジン「PeecAI」とは

割引表示と同様の効果を持つ販売手法として、「二重価格表示」があります。二重価格表示とは、文字どおり「割引前」と「割引後」の2つの価格を表示して、ユーザーに対する商品・サービスの訴求力を高める方法です。

5-1.パーソナライズレコメンドエンジン「PeecAI」

「PeecAI」は、蓄積された顧客データや過去の購買データを活用して、一人ひとりのユーザーに見合った商品・サービスをShopify上でレコメンドできるサービスです。

「月商300万~/月間注文1,000件〜」を目安とした小データ量から導入できるうえ、導入に要する時間はインストールから初期登録まで最短3分。

また、「PeecAI」の導入は3ステップで、Shopifyのアプリをインストール後、「PeecAI」のアプリ連携を有効化させれば、レコメンド表示を開始できます。

「PeecAI」には、導入企業におけるユーザーのクリック率が平均30%改善された実績もあるため、自社のECサイト運営における強力なサポートとなるでしょう。

関連記事:Shopifyレコメンド「PeecAI」の3つの強みと成果についてご紹介!

5-2.「PeecAI」における二重価格の表示機能

ZERO HALLIBURTON – ゼロハリバートン様

上記画像は、「PeecAI」の二重価格表示(「¥20,900→¥14,630」と「30%OFF」)の機能です。必要に応じて自由に設定できます。表示を設定する際は、Shopify内の管理ページで販売価格を入れるだけで良いため、余計な手間がかかりません。

自身で項目を設定せずとも、商品・サービスの二重価格を表示できるので、スピード感を持ってユーザーへ購入機会を提供できるでしょう。

6.まとめ

Shopifyで割引表示を導入すれば、新規顧客の獲得や在庫リスクの低減などのメリットが見込めます。ただし、「自動ディスカウント商品にはクーポンが使えない」「対象ユーザーへ適切にクーポンを配布する必要がある」などの注意点には気を付けなければなりません。

パーソナライズレコメンドエンジン「PeecAI」を導入すれば、手間なく二重価格表示を設定できます。レコメンド機能と併用することで、さらなる販売機会の創出も狙えるでしょう。

「PeecAI」では14日間の無料体験を実施しておりますので、ぜひこの機会に導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
DeFactory代表取締役 事業開発、デジタルマーケティング(検索領域)、グロースハックが得意領域です。 事業の壁打ちのご相談お受けしております!
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