Shopifyは、世界最大級のEC作成プラットフォームであり、自社の商品・サービスを販売する上で重要なチャネルとなります。自社の収益力を高めるためにも、Shopifyへバナーの設置を検討している方も多いのではないでしょうか。
一口にバナーといっても、種類やサイズはさまざまで、プログラミング知識の有無によって設置できる方法も異なります。
今回は、Shopifyで用いるバナーの概要を紹介した上で、メリットや具体的な設置方法、バナー設置で気を付けるべきポイントについて詳しく解説します。収益改善を図りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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まずは、Shopifyで用いるバナーの役割や、種類別の特徴について見ていきましょう。
Shopifyストアにバナーを設置することで、新商品の紹介や、送料無料キャンペーンなどをアピールする役割を果たします。そもそもバナーは直訳すると「のぼり」や「旗」などの意味を持つ言葉で、写真・イラスト・文字で構成された画像を指しています。
バナーには、ユーザーを誘導したい内容を記載したWebページのリンクが埋め込まれているため、いかにクリックしてもらいやすいデザインに仕上げるかがポイントです。
Shopifyのサイト内で用いるバナーは、主に以下の4種類に分かれています。
種類 | 特徴 |
送料無料バナー | 「一定金額以上の購入で送料無料になる」と告知するバナーで、Shopifyストアの上部に設置するのが一般的。顧客単価(1人あたりの顧客が1回の買い物で支払う平均額)の向上が見込める上、作業コストはほとんどかからない。 |
告知バナー | 新商品や営業時間などを事前に告知するバナーで、一般的にShopifyストアの上部に設置する。 |
埋め込みバナー | Shopifyストアの任意の場所に設置するバナーで、基礎的な情報を表示する。 |
オーバーレイバナー | ユーザーが画面をスクロールしても、特定の位置で常に表示されるバナー。公式LINEやメルマガへの誘導、初回クーポンなどの表示に用いられる。 |
こうした上記のバナーを使い分けて、自社運営のShopifyサイトの売上アップに向けて取り組むことが重要です。
次に、Shopifyでバナーを使う2つのメリットについて紹介します。いずれも収益改善の効果が期待できるメリットばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
バナーを設置することで、商品・サービス、もしくはセール情報などを告知できるため、ユーザーの購買意欲をアップさせる効果が見込めるでしょう。
また、自社のコンセプトに沿わせつつ、バナー自体の背景色や文字色を目立たせることで、訴求効果をより高められます。テキストとしてShopifyストアに記載するよりも、バナーとして表示させたほうがユーザーの目を引くことも利点です。
ただし、むやみにバナーの設置数を増やすと雑然とした印象を与えて、ユーザーの購買意欲を損なうおそれもあるため、表示させるバナーは目的に沿ったものに限定しておきましょう。
なお、調査ランキングで1位を獲得した実績がある場合や、大幅なディスカウント価格で売り出すような場合は、具体的な数字や画像として大きく打ち出すことで、競合との差もアピールできます。
その際、UX(ユーザーエクスペリエンス)の視点に立ち、バナーに記載する内容と、リンク先のWebページの内容をきちんと合致させることも重要です。もしもバナーと遷移先のWebページの内容が異なっている場合、ユーザー体験を損ない、離脱につながるおそれがあるためです。
Shopifyでバナーを設置すれば、顧客単価のアップが見込めるメリットもあります。というのも、「送料無料キャンペーン」や「購入商品のセット割引」などを告知することで、ショッピングするユーザーの購入額を向上させやすくなるためです。
例えば、5,000円以上で送料無料キャンペーンを展開した場合、本来は3,000円の商品のみを目的にShopifyストアを利用していたユーザーの「ついで買い」を誘発しやすくなります。バナーで告知すれば、このように顧客単価アップの効果が見込め、収益改善にも役立てられるのです。
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Shopifyでバナーを設置する方法は大きく3つあります。ここからは、それぞれの方法について確認していきましょう。
Shopifyに備え付けのテーマを利用してバナーを作成する場合は、ノーコード(コード編集なし)で設置が可能です。
メリットは、埋め込みバナーやお知らせバナーなど基本的な仕様に対応しているShopifyテーマが多くあり、無料で利用できるテーマもある点です。
ただし、デザインのカスタマイズ性は決して高いとはいえず、Shopifyテーマによっては自社が希望するようなバナーを作成できない点はデメリットともいえます。
独自性のあるバナー設置を希望するのであれば、方法②③をご検討ください。
Shopifyのバナー設置では、テーマ以外にアプリを活用することも可能です。無料プランで使えばコストをかけずに利用できるメリットはありますが、なかには有料プランしか選べないものもある点はデメリットでしょう。
とはいえ、アプリを活用すれば、カスタマイズ性に優れたオリジナリティのあるバナーを制作できます。具体的な種類としては、以下のようなアプリが挙げられます。
種類 | 無料プラン | 有料プラン(月額) | 特徴 |
シンプルバナー | あり | 1.99ドル | Shopify標準のテーマカスタマイズ画面で、バナー設置を行えるアプリ。PC/モバイルの画面に合わせた表示レイアウトの切り替えも可能。 |
らくらくバナー設置アプリ | 7日間無料体験あり | 1.99ドル | オール日本語対応で、ノーコードでカスタマイズできる。Online Store 2.0 にのみ対応。 |
プロモバナー | あり | 9.99ドル | 簡単なクリック操作でバナー設置が可能で、クリック数と表示回数をリアルタイムに表示できる。 |
上記のほかにもバナー設置に使えるアプリは複数あるため、ニーズに応じて自由に選べます。
既存のテーマやアプリでは自社が希望するバナー表示が難しい場合は、コードを編集するのも手です。メリットとして、デザインを自由にカスタマイズできるため競合他社との差別化を図れ、自社の優位性を確保しやすい点が挙げられます。
一方、デメリットはHTMLやCSSなどのプログラミング知識が必須なことです。内製が厳しいのであれば、外部に開発サポートを求めなければなりません。
開発以後も、仕様変更や定期的なメンテナンスは不可欠なので、中長期にわたって協力してもらえるような信頼できるパートナーを探すことが大切です。
Shopifyのバナー設置で押さえておくべき4つのポイントについて紹介します。
ユーザーに訴求したい内容に、過不足がないように注意が必要です。例えば、新商品のバナーを設置する場合は、商品名や発売日、画像、主な機能などの情報を盛り込まなければなりません。
また、期間限定のセールについて訴求するのであれば、具体的なセール期間や対象となる商品・サービス、キャッチコピーなどを掲載します。バナーとしての効果を高めるためにも、構成する要素をあらかじめ選定し、精査しておきましょう。
ラフ案を3つほど作成して、最終的な完成形に向けてブラッシュアップすることで、より販促力のあるバナー制作が可能です。
バナーをWebページのどこに配置するかは、サイズによっても左右されます。代表的なバナーのサイズと、適した設置場所は以下のとおりです。
サイズ | 横×縦(px) | 主な設置場所 |
ビッグバナー | 728×90 | Webページの上部・下部など |
レクタングル(中) | 300×250 | Webページの途中もしくは末尾 |
レクタングル(大) | 336×280 | Webページの途中もしくは末尾 |
モバイルバナー(大) | 320×100 | Webページの末尾など。スマートフォン、携帯電話向けのバナーで、オーバーレイバナーとしても利用される。 |
バナーのサイズは複数あるため、自社のShopifyストアのどこに配置すべきなのか充分に検討しましょう。
バナーは設置することが目的ではなく、自社の売上アップを促すことが最終的な目標です。そのため、実際のユーザー行動にどのような変化をもたらしたのか分析し、改善につなげることが重要といえます。
例えば、バナーの設置位置を期間ごとに変えて、ユーザーのクリック率が最も高い位置を分析するような取り組みが大切です。こうした分析・改善を繰り返すことで、より販促効果の高いユーザーのクリック導線上に、バナーを設置できるようになります。
バナーで用いる色は、商品・サービスに見合った配色にすることがポイントです。一般的に、色から受け取るカラーイメージは以下のとおりです。
色の種類 | 主なカラーイメージ |
赤 | 情熱的、アクティブ、生命力 |
白 | 清潔、平和、はじまり、広さ |
黄 | 希望、躍動、元気 |
ピンク | 感謝、愛、優しさ |
緑 | 平穏、リラックス、さわやか |
青 | 誠実、落ち着き、集中 |
黒 | 高級、重厚、フォーマル |
こうしたカラーイメージを把握した上で、自社の商品・サービスのコンセプトを汲んだバナーを作成すれば、差別化が可能となるでしょう。
バナー設置と併せて、Shopifyでの販促効果を高めるためにレコメンドエンジン「PeecAI」の実装もおすすめです。「PeecAI」とは、ECサイト特化型のレコメンドエンジンのことで、Shopifyへ導入すれば以下のメリットが期待できます。
【PeecAI実装のメリット】
・自動でレコメンドしてくれるため、運用の手間なく収益性を高められる
・蓄積データを活用して、ユーザーごとにパーソナライズされた商品提案ができる
レコメンドタイプは「埋込み型」と「オーバーレイ型」に分かれているため、自社として効果が見込めるほうを自由に選択できます。
初期設定の手間なく、最短5分で運用をスタートできる上、レコメンドで獲得した成果は可視化できるため、ユーザー体験をさらに高めたShopifyストアの運営へと役立てられるでしょう。
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Shopifyストアにバナーを設置すれば、自社の販促力を高める効果が期待できる上、顧客単価のアップも見込めます。
また、バナーの設置とともに、レコメンドエンジンを実装することで、収益性をさらにアップさせられるでしょう。自社のShopifyストアにレコメンドエンジンを導入する際は、ぜひDeFactoryが提供する「PeecAI」をご検討ください。
「PeecAI」のインストールはこちら