AIによるシステム開発・構築なら「AI受託開発会社」への依頼がおすすめ!メリットや依頼までの流れ

AIを活用したシステム開発を行なうにあたって、なかには「自社では専門知識や技能を持つ人材がいない」などの理由から、外注を検討するケースも少なくないでしょう。

AIによるシステム開発の外注は、「AI受託開発会社」へ依頼するのが一般的な方法といえます。

今回は、AIシステムの受託開発やSES(準委任)との違いを解説するとともに、AI開発会社へ依頼するメリットやデメリット、依頼までの流れ、依頼する際のポイントを解説します。

1.AIシステムの受託開発とは

受託開発は、外部企業にAIシステムの構築やソフトウェアやアプリケーションの開発を依頼する方法の一つです。

冒頭でも述べたとおり、企業のなかにはAIシステムを導入したいと考えても、開発ノウハウやスキルを持つエンジニア、プログラマーがいないケースがあります。

受託開発を利用することで、上記のようなシステムの開発力がない企業でもAIシステムの開発・導入を実現できます。

なお当記事におけるAI受託開発は、AIおよび生成AIを活用したシステムやソフトウェア、アルゴリズムの開発やデータ解析などの業務を請け負うことと定義し以降解説します。

1-1.SES(準委任)との違い

受託開発と同一視されがちな外注方法に、「SES(準委任)」があります。SESは、外部のエンジニアに自社オフィスなどに常駐してもらいながらシステム開発を依頼する契約方法です。

受託開発との違いは、システムやソフトウェアなどの「成果物に対する義務」にあります。SES契約を結ぶエンジニアには、成果物(納品物)を完成させる義務はありません。そのため、報酬は常駐している間の労働工数やエンジニア自身のスキルや単価によって決まります。

一方受託開発は、完成した成果物の納品によって報酬が支払われる契約のため、成果物を完成させることが必須です。

したがって「AIシステムを完成させて欲しい」という場合は、受託開発での契約を選択するべきといえるでしょう。

関連記事:【企業向け】SESの特徴とは?企業側が依頼するメリットや注意点

2.AIによるシステム開発を受託開発会社に依頼するメリット

AIによるシステム開発は、受託開発を引き受ける会社のなかでも「AI受託開発会社」に依頼するのがおすすめです。AI受託開発会社に依頼するメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 事業化までのスピードアップが見込める
  • 技術ノウハウの習得・人材育成につながる
  • 予算管理を柔軟に進められる

専門的な技術とプロセスが確立されているAI受託開発会社への依頼によって、AIシステムを利用した新規事業をより迅速に立ち上げることが可能になります。競合他社よりも早く市場に進出したいと考えている場合は、大きなメリットといえるでしょう。

また、AI受託開発を通して専門家と連携しながら技術開発に取り組むことで、新たなAIシステム開発技術ノウハウの習得や人材の育成につながる効果も期待できます。

さらに、AI受託開発では、段階的に予算を投入できる点も強みです。

受託開発会社とコミュニケーションを取ることで、超過を抑えつつ初期段階や保守運用はコストを削減し開発段階で予算を多めに配分するなど、柔軟な予算管理が可能となります。

3.AIによるシステム開発を受託開発会社に依頼するデメリット

AI受託開発会社への依頼は前述したメリットが期待できる一方で、いくつかのデメリットもあります。AI受託開発会社へ依頼するデメリットとしては、以下が挙げられるでしょう。

  • 発注先の比較検討が難しい
  • 開発に必要なデータのやり取りに時間やコストがかかる
  • 受託開発会社への依頼すべき会社・そうでない会社がある点に留意する必要がある

AI受託開発を依頼できる会社の候補は多く、なかには「数が多すぎてどう比較検討すれば良いのか難しい」というデメリットが生じる可能性があります。

また、開発に際して必要なデータを共有する際、ときには個人情報などが含まれるデータを共有しなければならない場合もあるでしょう。その場合、匿名加工の実施を行なうなど追加のコストや時間がかかる恐れがあります。

加えて、インフラ管理やデータパイプラインの構築・設定を外部の企業に委託している場合、受託開発でのAIシステム開発外注自体が適さない可能性があります。

AIシステムを稼働させるには、必要なデータへのアクセス権限の設定など、既存の外注先との連携を取る必要がある場合も少なくありません。

その際、機密情報が含まれる場合などどこまで情報をやり取りできるか・責任の範囲などを明確に決めなければならず、かえって時間やコストがかかってしまう恐れがあります。

4.AI受託開発会社に依頼する流れ4ステップ

次に、AI受託開発会社にAIシステムの開発を依頼する場合の一連の流れについて、大きく4つのステップに分けて解説します。

4-1.ステップ1.事前準備

まずは、AIシステムを開発する目的を明確にしましょう。例えば、「販売データや顧客データの分析を強化したい」「問い合わせ対応を自動でできるようにしたい」など、企業やどの業務にシステム導入したいかによって目的は異なります。

目的を決めないままシステムを開発・導入してしまうと、想定したものとは異なるシステムになる恐れがあり、無駄なコストや時間がかかってしまいかねません。そのため、事前にシステム導入の目的や導入後の目標などを決めておくことが大切です。

また、目的を決めるのと併せて、システムの開発から導入までの期間を大まかに決めておくのもおすすめです。AI受託開発会社を選定する際に、「指定した期間で対応できるかどうか」の判断基準となります。

4-2.ステップ2.予算設定

AIシステム開発は、機械学習をはじめとした独自性の高い機能が搭載される傾向にあることから予算があいまいになってしまったり、開発が進むにつれて費用が高くなったりするケースも少なくありません。

したがってAI開発では、あらかじめ予算の上限を設定しておくことが重要です。

事前に予算を決めておけば、仕様変更や機能の追加などで必要以上に費用がかかってしまうのを防げます。

AIシステム開発にかかる費用は、50万円~数百万円、なかには一千万円を超えるケースなど多岐にわたります。事前に開発したいシステムの価格相場をチェックしておくと、どのくらいの予算を設定すべきかわかりやすくなります。

4-3.ステップ3.AI受託開発会社の選定および見積もり依頼

続いて、AI受託開発会社の選定と見積もり依頼を行ないましょう。

AIシステム開発を始めて外注する場合や、設定した予算が適正かどうか不安がある場合は、複数のAI受託開発会社に見積もりを依頼するのがおすすめです。費用相場をより正確に把握しやすくなります。

また見積もり依頼の際、可能であれば「提案依頼書」を作成し提出するのがおすすめです。

提案依頼書とは、開発予定のシステムの要件や課題、目的、期間や予算などを詳しく記載したものです。

見積もりの結果を踏まえつつ、自社が導入したシステムが開発できるかどうか、期間や予算などの条件を満たしているかなどを考慮し依頼先を決定しましょう。

関連記事:システム開発の見積りで見るべき項目とは?失敗しないためのポイントも解説

4-4.ステップ4.AI受託開発会社と協力しながらプロジェクトを進める

AI受託開発会社の選定・依頼が完了したら、協力体制を維持しながらプロジェクトを進めましょう。適切な協力体制の構築は、自社の課題や製品・サービスの事情などをより深くシステムに落とし込むために不可欠です。

すべてを丸投げにしてしまうと、品質が高くても目的にはそぐわないシステムが完成してしまう恐れがあるため注意しましょう。

定期的に進捗を共有してもらう、必要に応じてデータを提供するなど、一体となってシステム開発を進めることが重要です。

5.AI受託開発会社に依頼する際のチェックポイント6つ

最後に、AI受託開発会社に依頼する際にチェックすべきポイントを6つ挙げて解説します。

AI受託開発会社を選定する際は、以下のポイントを重視するとよいでしょう。

5-1.実績

複数のAI受託開発会社を比較検討するうえで、過去の取引やシステムの開発実績は重要なチェックポイントの一つとなります。

取引や実績数が豊富であるほど、開発までのプロセスや技術がしっかり確立されていることや、ノウハウが十分に蓄積されていることが期待できるためです。

加えて、検討している依頼先のAI受託開発会社の信頼性がどのくらい高いかを測る指標にもなり得ます。

AIシステムを含め、システム開発は費用が高くなりやすいことから、「信頼できる会社に依頼したい」と考える企業は少なくありません。したがって、実績が多いほど、その分多くの企業から信頼されていると判断できるのです。

5-2.システムの開発・構築に使用可能なAI技術の範囲

画像・音声認識や言語処理、テーブルデータなど、自社で活用したいAI技術を使用可能かどうかチェックしましょう。

併せて、受託開発会社によって強みや専門知識を有している分野は異なるため、AIシステムで実現したい目的に合った専門性や強みを持つ会社を見極めることが大切です。

会社ごとの得意分野は、公式サイトなどに掲載されているケースが少なくありません。依頼する前にチェックしてみるのがおすすめです。

5-3.開発領域の対応範囲

AI受託開発会社によって、「AIを用いた機械学習のみ」「システムの組み込みも可能」など、対応できる開発領域が異なる場合があります。

そのため、システム開発の一連の流れである要件整理から導入前検証、実装や運用など、どこまで依頼できるのかをチェックし検討することが大切です。

5-4.開発体制が整っているか

依頼先のAI受託開発会社の開発体制が整っているかどうかは、システム開発の進行や品質管理に大きく影響するため必ずチェックしましょう。

例えば、エンジニアの人数や専任ディレクターの有無、チーム全体でのAIシステム開発の経験や実績などを確認するのがおすすめです。

万全な開発体制が整っている会社やチームに任せることで、円滑なプロジェクトの進行や高品質なシステムの開発が期待できます。

関連記事:ソフトウェア開発とは?基本的な流れ・必要な職種・開発手法も説明

5-5.費用面

費用面をチェックする際は、金額だけでなくサービスの品質とバランスが取れているかを重視しましょう。例えば、開発内容に対して極端に高くないか、逆に安すぎないかを見極めることが大切です。

また、高品質なシステムが開発可能でも、提示された金額が予算を大きく超える場合依頼自体が難しくなる恐れがあるため注意しましょう。

事前に定めた予算と開発可能なシステムの内容や品質、後述するサポート体制なども含めて考慮すべきです。

5-6.サポートは充実しているか

AIシステムをはじめ、システムやソフトウェア、アプリケーションなどは完成したら終わりではなく、適切な運用・保守を行なうことが大切です。

もし自社に運用や保守、メンテナンスなどのノウハウがない場合は、開発だけでなくこれらも併せて外注する必要があるでしょう。

サポート面が充実しているAI受託開発会社は、開発だけでなくその後の運用やメンテナンスまでトータルで任せることができるためおすすめです。

加えて、サポート体制が整っているAI受託会社に任せることでトラブルが起きた際も迅速な対応が期待できます。

5.AIシステムの受託開発ならDeFactoryにお任せください!

現在、AIシステム開発の外注を検討している場合は、ぜひDeFactoryの受託開発をご検討ください。DeFactoryでは、WebアプリケーションやWebシステム、AI開発など幅広く請け負っています。

自社での事業立ち上げノウハウを元にすることで、失敗のない支援を可能にしています。

また、受託開発だけではなくSESによる開発支援も可能です。

AIシステムを用いた事業開発や立ち上げを検討しているご担当者様は、ぜひ問い合わせページより資料請求や無料相談など、お気軽にご連絡ください。

6.まとめ

AIシステムを開発・導入したいけれど自社にノウハウがないという場合は、システム開発を担ってくれるAI受託開発会社への依頼を検討するとよいでしょう。

AI受託開発会社に依頼する際は、事前にどのようなシステムを開発したいのかを明確にしたうえで、複数社から見積もりを取り比較検討することが大切です。

その際、費用だけでなく過去の実績や開発可能なシステムの品質、技術力や開発体制、サポートの充実度なども併せてチェックするのがおすすめです。

万全な開発体制を用意できるAI受託開発会社と協力しながら開発を進めることで、高品質かつ目的達成に役立つシステムの完成につながります。

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この記事を書いた人
DeFactory代表取締役 事業開発、デジタルマーケティング(検索領域)、グロースハックが得意領域です。 事業の壁打ちのご相談お受けしております!

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