Shopifyのカゴ落ちの原因とは?対策できるアプリも紹介!

Shopifyで売上をアップさせるポイントの一つに、カゴ落ちへの対応が挙げられます。カゴ落ち対策を行うことで、現在の売上が大きく変わるかもしれません。

この記事では、Shopifyでカゴ落ちが起こる原因や対策方法についてご説明します。カゴ落ち対策におすすめのShopifyアプリもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.カゴ落ちとは

カゴ落ちとは、ECサイトを訪れたユーザーが商品をカートに入れたまま、購入には至らずそのままサイトを離脱することです。皆さんも、ECサイトでショッピング中に、気になった商品をカートには入れたが放置してしまった、という経験があるかもしれません。

実は、ECサイトユーザーの約70%はカゴ落ちをしているといわれています。さらに、カゴ落ちが原因の機会損失額は、売上の約2.5倍だともされています。つまり、月商が1,000万円のECサイトの場合、カゴ落ちによる機会損失額は約2,500万円発生している計算です。

これだけ大部分のユーザーがカゴ落ちしているということは、逆に言えばカゴ落ち対策をするだけでも売上は大きく変わるということです。

2.カゴ落ちの原因  

カゴ落ち対策を行うには、まずカゴ落ちの原因を知ることが大事です。カゴ落ちの主な原因としては、以下が挙げられます。

2-1.配送料・手数料が高い

カート落ちの原因のおよそ半数を占めるとされているのが、配送料・手数料の高さです。最近では、ネットショッピングにおいて配送料や手数料が無料の場合も多くあります。商品以外にかかるコストが気になり、購入に至らないユーザーが多くいるのです。

商品の値段だけ見て購入しようとしたユーザーが、「最終的な支払い総額が思ったより高い・配送料・手数料がもったいない」などのように思うとカート落ちが起こってしまうでしょう。

2-2.新規アカウント作成が必要

配送料・手数料などの高さの次に多い原因が、「新規アカウント作成が必要なこと」です。ユーザーが初めて利用するECサイトの場合、アカウント作成が必要なことがしばしばあります。しかし、1つ2つの商品を購入するためだけに個人情報を入力し、新たにアカウントを作成することに億劫になる人もいるでしょう。

商品や値段設定自体は良くても、アカウント作成が必要だとわかると購入をやめてしまうユーザーも多いのです。

2-3.チェックアウトまでが長い

当然のことながらユーザーは、できるだけスムーズに買い物をしたいはずです。しかし、「商品を選ぶ画面がわかりづらい・決済方法や発送先など情報の入力画面が多い」のように、実際に購入するまでのステップが長いと購入を諦めてしまうユーザーもいます。

2-4.サイトを閲覧しただけ

ECサイトを閲覧しているユーザーの中には、「そもそも購入意欲がそこまで高くなかったが、なんとなく商品を見ていただけ」という人もいます。ネットサーフィンをしているうちに、気になったものをとりあえずチェックして、結局購入しないままサイトを離れてしまうというパターンです。

2-5.配送まで時間がかかる

商品の配送までの時間は、ECサイトによって大きく違うことがあります。値段設定が良心的・商品数が豊富などのメリットが大きい代わりに、配送まで時間がかかるという場合は、まだ納得するユーザーもいるかもしれません。

しかし、同じ値段の商品で「配送まで1週間」のECサイトと「最短明日中に配送」のECサイトでは、多数のユーザーは後者を選ぶでしょう。

2-6.クレジットカードを使いたくない

Web上からの情報流出や悪用などを恐れたり、情報の入力を面倒に感じたりして、できるだけクレジットカードを使いたくない人もいます。そのため、支払い方法がクレジットカードしか選択できないとなると、購入を諦めてしまう人もいるのです。

2-7.ECサイト上でエラーが発生した

買い物中に画面がフリーズした・選択したはずの商品がカートに入っていない・次の画面に進めない・決済方法が拒否されたなど、ECサイト上のエラーが原因で購入に至らないユーザーもいます。サイト自体の問題やバグなどによってストレスを感じたユーザーは、購買意欲が削がれてしまうでしょう。

2-8.ページの表示スピードが遅い

近年では、Webサイトが高速表示されることが当たり前となり、多くのユーザーはページの読み込みに2秒以上かかるとストレスを感じるといわれています。また、ページの表示スピードが1秒〜3秒になると離脱率が32%になるという調査もあります。

このように、ページの表示スピードが遅いと離脱率が増加してしまうため、結果的にカゴ落ちにつながってしまうのです。

関連記事:Shopifyレコメンド「PeecAI」の3つの強みと成果についてご紹介!

【PeecAI利用企業様の1ヶ月の成果状況】
①レコメンド表示回数:69件
②購入件数:11件
③CVR:15.9%

3.対策方法

ここからは、カゴ落ちを少なくするための具体的な対策方法をご説明します。

3-1.配送料の設計

どのようなケースでも、全国一律の配送料を設定している事業者の方も多いかもしれません。しかし、かご落ちの半数の原因となっている配送料の設計は、かご落ち対策の中でもまず考えたい部分です。

例えば「5,000円以上購入で配送料無料」のようにディスカウントを設定したり、商品の重さによって配送料を変えたり、配送料をハードルだと感じにくい設計にすることが大事です。

3-2.ログイン方法の拡充

新規アカウントを作成しなくても済むように、ログイン方法を拡充することも重要な対策です。Googleアカウント・Twitterアカウント・Facebookアカウント・AppleIDなど、多くのユーザーが持っているであろうアカウント経由でログインできるようにすると、スムーズにログイン可能になります。また、そもそもログインを必要とせずに、ゲスト購入を可能にする方法も有効です。

3-3.決済方法の拡充

前述のとおり、新たにクレジットカードを登録しないと購入できないサイト設計だと、購入しないユーザーもいます。Paypal・ApplePay・AmazonPay・キャリア決済・コンビニ振込など、決済方法の選択肢を増やしておくことで、ユーザーが自身に適した決済方法を選びやすくなるでしょう。

3-4.ポップアップの表示

カートに商品を入れたまま離脱しようとするユーザーに対し、「カートに商品が入っています!」のようなポップアップを表示させることで、購入率を上げる対策です。この時、キャンペーンやクーポン配布などを行っている場合は、「今なら〇〇%オフ!」「初回限定〇〇%オフ!」と表示させるとより効果的でしょう。

3-5.フォローアップメールの送信

そもそも一度商品をカートに入れている時点で、そのユーザーが商品やサイトに関して興味を持っていることは確実です。再びサイトを訪問してもらえるように、フォローアップメールを送信することで購入を後押しできることもあります。

3-6.テスト注文をしておく

サイト設計上のエラーやミスを防ぐためにも、実際に運用する前に事業者側でテスト注文を行っておくことをおすすめします。ユーザー目線で使用感を理解することで、どのような部分に問題があるのかを把握できるようになるでしょう。また、エラーを発見した場合は事前に対処しておけば、運用時のトラブルを減らせます。

3-7.情報を記録してチェックアウトできるようにする

決済情報や配送先などの情報を記録した状態で、チェックアウトできるようにすると、購入にまで至ったユーザーが、次回もスムーズに利用できるようになります。リピート率を上げるためにも、ぜひ対応しておきたいところです。

なお、リピート率はLTVの向上にも大きく関わります。長期的な利益を考えると、LTVについても考慮するべきでしょう。

関連記事:Shopifyの集客で必要なLTV・CACとは?LTVを向上させるポイントを解説

3-8.ページを高速化する

ページの表示スピードを上げるには、サイト内の画像やテーマをできる限り軽量なものにしてみてください。

ShopifyのようなECサイトでは、商品の魅力を伝えたいがために、どうしても画像が多くなりがちです。しかし、容量の大きい画像を使っているとページの表示に時間がかかってしまいます。対策としては、軽いJPG画像を使うことをおすすめします。また、画像の大きさは最大でも横幅1,000pxほどに留めておきましょう。

3-9.カゴ落ち対策サービスを活用する

カゴ落ち対策をアウトソーシングする方法もあります。例えば、「KARTE Entry Series “Cart Package”」は「月額1万円+成果に応じた手数料(3%)」でカゴ落ち対策を委託できるので、リソース不足やノウハウ不足にお悩みの場合は、導入するのも一つの選択肢です。

4.おすすめアプリ

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Shopifyでかご落ち対策を行う際におすすめできるアプリを、いくつかご紹介します。なお、Shopifyで導入したいアプリは他にも多くあるので、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

関連記事:おすすめのShopifyアプリ9選!レコメンド・配送など目的別に紹介

4-1.PushOwl Web Push Notifications

カートに商品を入れたままになっているユーザーに対し自動で通知を送り、かご落ちになったカートを復活させて購入に至らせやすくするアプリです。多くのShopifyアプリと連携させることもでき、使いやすいようにカスタマイズできる点も魅力でしょう。

詳細は以下へ
https://apps.shopify.com/pushowl?locale=ja

4-2.Klaviyo: Email Marketing & SMS

EメールマーケティングとSMSマーケティングに焦点を当てたアプリです。Shopify上で利用されるEメール・SMSツールに関する情報を収集できるうえ、かご落ちが起こっているカートをリアルタイムで把握し、EメールとSMSで通知を送ることができます。

詳細は以下へ
https://apps.shopify.com/klaviyo-email-marketing?locale=ja

4-3.Whatsappチャット+ Whatsapp共有

Facebookメッセンジャー・Whatsappチャットを活用し、顧客と直接コミュニケーションを取れるアプリです。サービスの利用中に疑問を持ったユーザーは、「問い合わせ先」などを確認することなく、スムーズに質問を投げかけることができます。

詳細は以下へ
https://apps.shopify.com/whatsapp-chat-for-support?locale=ja

4-4.SMSBump SMS Marketing by Yotpo

SMSマーケティングを活用して、カート落ちを防ぐアプリです。具体的には、SMS自動化・テキストマーケティング・カートリカバリー・チャットなどの機能が搭載されており、SMSマーケティングリストも作成できます。また、購入率の向上だけではなく、アップセルにもつながります。

詳細は以下へ
https://apps.shopify.com/smsbump?locale=ja

なお、アップセルについては以下の記事で詳しく説明しているので、併せてご覧ください。

関連記事:「アップセルでShopifyの顧客単価を高めよう!実施のポイントも解説」

4-5.OptiMonk Email & Exit Pop Ups

ユーザーの画面上に「メールポップアップ・インテントポップアップ・アップセルポップアップ」を表示させ、カゴ落ちを防ぐアプリです。どのようなポップアップを表示させるかはAIが自動で判断してくれるため、運用時の負担も少ないでしょう。

詳細は以下へ
https://apps.shopify.com/optimonk?locale=ja

4-6.PeecAI

「PeecAI(ピークエーアイ)」は、弊社DeFactoryが作成しているレコメンドアプリで、一人ひとりのユーザーにパーソナライズされたレコメンド機能を提供します。レコメンドによる成果は見える化されるため、施策の成果をデータで確認する際もスムーズです。

PeecAIを使えば、おすすめ商品の詳細ページが自動で生成されるので、サイト設計をレコメンド用に手動で変更したり、カスタマイズしたりする必要はありません。

また、メール、SMSによるかご落ち商品の通知や、かご落ちして再度訪問したユーザーに対して、カートに入っている商品をサイト内に表示させることもできます。(※23年2月実装開始予定)

なお、PeecAIは無料アプリのため、導入費用や維持費などもかかりません。コスト面でもハードルが低いといえるでしょう。

詳細は以下へ
https://apps.shopify.com/peec-ai?locale=ja

5.まとめ

ECサイトにおいてカゴ落ちをしているユーザーは約70%もいることから、Shopifyで売上をアップさせるためにも、カゴ落ち対策はぜひ行っておきたいところです。

ただし、闇雲に対策を行うのではなく、カゴ落ちの原因を把握したうえで、適切に対処することが重要といえます。今回ご説明した内容を参考に、アプリを導入するなどカゴ落ち対策を行い、ぜひ売上をアップさせましょう。

なお、アプリが充実しているShopifyでは、集客やLTV向上につながるアプリなどさまざまなものがあります。Shopify運営において重要視するべきLTVの改善を効率的に行いたい場合は、ぜひDeFactroyのレコメンドエンジン「PeecAI」の導入もご検討ください。

「PeecAI」のインストールはこちらまで

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この記事を書いた人
DeFactory代表取締役 事業開発、デジタルマーケティング(検索領域)、グロースハックが得意領域です。 事業の壁打ちのご相談お受けしております!
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