Shopifyは自社のブランド力を高めながら、消費者に対して近い距離感でアプローチできるECプラットフォームとして近年人気です。また、海外発送にも対応しているなど、グローバルな市場でビジネスを展開したい場合にも、便利なシステムだといえます。
そんなShopifyを最大限有効活用するには、用途に適したアプリをインストールし、自社ならではのカスタマイズをしたサイト設計を行うことが重要です。今回は、おすすめのShopifyアプリを目的別に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Shopifyアプリとは、インストールすることでさまざまな機能がShopify上で使えるようになるアプリのことです。Shopifyは自社商品を自由に販売できるECサイトですが、配送手続きや顧客情報のデータ出力など、多くの作業を手動でやっていると時間的にも人件費的にもコストが大きくかかってしまいます。
適切なShopifyアプリをインストールすれば、上記のような問題を解決でき、スムーズにビジネスを行うことが可能になるのです。
しかし、2022年10月時点で6,000種類以上のShopifyアプリがあります。これだけ多いと、何を選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。アプリ選びで重要なのは、アプリの機能を理解し、目的に合ったものをインストールすることです。
Shopifyアプリには、有料アプリと無料アプリがあります。無料だからといって、機能的に劣るわけではないので、目的を達成できるようであればぜひ有効活用してください。
今回は、5つの目的の観点からおすすめのアプリをピックアップしてみます。
・配送・倉庫
・越境EC
・販売/集客(メール/CRM/SEO/SNS)
・販売/LTV向上(レコメンド/定期購入/返品)
・カスタマーサポート
・ストア運営効率化
なお、ここでご紹介している内容は2022年10月25日現在の情報です。料金などに関しては変更される可能性があるので、随時最新の情報をご確認ください。
「Ship&co」は、海外への配送にも対応可能な、配送設定用のアプリです。もちろん国内も対応しており、ワンクリックでの送り状発行・追跡情報の自動同期・発送完了メールの自動送信など、配送用のアプリに必要な機能は備わっています。
なかでも、いくつかの運送会社の料金を比較したうえで、顧客に最適な配送方法を表示してくれる機能は重宝するでしょう。
「海外展開は想定していない」と思っていても、事業が大きくなるにつれてグローバルな市場でビジネスをしたいと考えるかもしれません。今後の事業の成長を見据え、海外対応もできるようにしておくことをおすすめします。
【料金】
「ロジクラ(Logikura)」は、スマホで倉庫の在庫を管理したり、検品やピッキングが可能なシステムです。
ロジクラを使うことで、出荷作業のミスの減少・送り状作成や通知の簡略化ができるようになります。また、商品バーコードなどをスマホでスキャンできるので、知識がなくても間違えないで出荷ができます。
業務効率化が図れるので、作業時間の短縮が期待できるでしょう。また、チャットなどでサポートもしてくれるので、不明点があったときも安心です。
【料金】
海外対応を考えるなら、配送アプリと併せて通貨の変換アプリも導入したいところです。
「BEST Currency Converter」はビットコインを含む160以上の通貨に対応しているアプリで、購入者の位置情報を分析して、居住国・エリアで使用されている通貨表示に自動で変換します。
【料金】
※30日間の無料試用期間あり
「Privy」は、ポップアップ機能をメインとする、メール配信・マーケティング用のアプリです。
例えば、カートに商品が残ったままサイトから離脱しようとする顧客がいた場合、ポップアップ表示を出すことによりカゴ落ち防止につながります。
また、定期的なニュースレターやフォローアップメールなども一元管理でき、作成したメーリングリストに沿ってキャンペーンなどの案内を一括送信することも可能です。
【料金】
※15日間の無料試用期間あり
「EZ Exporter Data Exports」は顧客情報や、購入履歴などの情報をCSV形式でエクスポートできるアプリです。購入履歴のある既存顧客が最近有効なアクションを起こしているか、購買頻度やリピート率はどれくらいなのかなど、顧客管理は売上を向上させるために必ず行っておきたい作業です。
【料金】
※7日間の無料試用期間あり
「HubSpot」は、顧客情報や購入情報などShopify上で得られた情報をHubSpotのMAツール「Marketing Hub」と同期することで、顧客との関係をより深め、パーソナライズされた営業アプローチができるアプリです。
導入することで、メルマガやキャンペーンなどの自動送信、顧客一人ひとりに合わせたカートメール、CTAの設置、商品別のリエンゲージメント広告の配信などができるようになります。
見込み顧客の獲得からインサイドセールスまで、アプローチの質を高めたい場合にはぜひ利用を検討してみてください。
【料金】
Starter($45/月)
Professional($800/月)
Enterprise($3,600/月)
※上記はMarketing Hubの利用料金。HubSpotのインストール自体は無料。
Shopifyで開設したECサイトにたどり着いてもらうには、SEO対策を行うことも重要です。そもそもECサイトへのアクセスを伸ばさないと、利益は上がりません。
「Plug in SEO」を使えば、ページタイトル・見出し・メタディスクリプション・ページ構造など、さまざまな項目がチェックされ、サイト内の問題点を洗い出してくれます。解決策も提示されるので、早急な問題解決が可能です。
【料金】
※14日間の無料試用期間あり
「PeecAI(ピークエーアイ)」は、弊社DeFactoryが作成しているレコメンドアプリで、一人ひとりのユーザーにパーソナライズされたレコメンド機能を提供します。レコメンドによる成果は見える化されるため、施策の成果をデータで確認する際もスムーズです。
PeecAIを使えば、おすすめ商品の詳細ページが自動で生成されるので、サイト設計をレコメンド用に手動で変更したり、カスタマイズしたりする必要はありません。
また、インストールしてサイトと連携するだけで利用できるため、難しい設定を行う必要はなく、10分程度で利用できるようになる点も大きなメリットです。
なお、PeecAIは無料アプリのため、導入費用や維持費などもかかりません。コスト面でもハードルが低いといえるでしょう。
【料金】
なお、レコメンドについては以下の記事で詳しく説明しているため、ぜひ併せてお読みください。
関連記事:Shopifyのレコメンド・レコメンドエンジンとは?メリット・デメリットとおすすめアプリ
「Mikawaya Subscription」は、株式会社フロアスタンダードが運営する定期購入サービスです。「Bold Subscriptions」と同じくサブスクリプション機能を実装できるShopifyアプリです。日本で作成されているサブスクリプションアプリの中で、多くのブランド様から使われていて、月額0円から利用が可能です。
LIGHTプランでも、STANDARDプランと同様に機能が利用できる点も選ばれる理由のようです。
Shopifyのショップではなく、独自のLPにサブスクの購入ボタンを設置したい利用者の方に、手動で簡単に行えるメリットがあるのも独自の機能訴求です。UIも直感的に操作でき、難しい操作は必要ありません。
【料金】
「Bold Subscriptions」は、サブスクリプション(定期購入)の機能を実装できるアプリです。
サブスクリプションは近年、動画配信や音楽配信などに限らず、食料品などさまざまなビジネスモデルで導入されています。定期的に購入してくれる顧客が増えれば、安定した利益の向上につながるでしょう。
Bold Subscriptionsには、顧客自身でサブスクリプションの一時停止・スキップ・配達日の変更などの編集ができるため、顧客対応にかかる人件費を抑えられるメリットもあります。
365日24時間のサポートオプションもあるため、何かトラブルが発生した時はいつでもサポートを受けられます。
【料金】
※60日間の無料試用期間あり
「ReConvert」は、サンキューページ(注文完了画面)のカスタマイズができるアプリです。
サンキューページは、ただ購入が完了したことを知らせる画面ではなく、購入者限定のクーポン・次回のキャンペーン・類似商品・関連商品など、リピートやアップセル・クロスセルにつながる情報を確実に届けられるページです。
フォローアップのメールやキャンペーンメールなどは、商品を購入してから時間が経てば経つほど開封されにくくなりますが、商品購入後に表示されるサンキューページは、必ず目に入ります。
ReConvertでは、ドラッグ&ドロップで簡単にウィジェットを編集できるうえ、ワンクリックアップセル機能(OCU)や商品のレコメンドなど、さまざまな機能と統合可能です。
【料金】
※30日間の無料試用期間あり
関連記事:「アップセルでShopifyの顧客単価を高めよう!実施のポイントも解説」
「Yotpo」は、レビュー機能を充実させられるアプリです。寄せられたレビューの中から最も高評価のものを選び、広告としてSNSに載せることもできます。利用者の生の声を広告にできる点が、大きな特徴です。
【料金】
ECのチャット接客を、無料で提供しています。チャットボットではなく、オンライン接客がメインで、CRMも搭載しているアプリとなります。
基本となる「有人チャット」は無料で、Shopifyの顧客情報や購買履歴、カート情報、閲覧ページも自動で連携。お客様を把握しながら、丁寧な接客でブランドのファン作りができます。
【料金】
無料プラン
($36/月)
($60/月)
($84/月)
「商品画像一括登録くん」は、Marketdiveが開発した商品画像の登録作業を自動化するアプリです。
Shopifyの標準機能では商品画像の登録には結構な手間がかかりますが、商品画像一括登録くんを使えばあっという間に完了します。
バリエーション毎の画像登録も可能です。 商品の品番や画像数が多かったり、定期的に商品を追加する場合には非常におすすめです。
【料金】
・無料トライアル
・スタンダードプラン($15/月)
「proteger(プロテジャー)」は、最短翌日で導入できる組み込み型の延長保証サービスです。
延長保証サービスは、ユーザーがわずかな保証料を支払うと商品の保証期間を延長でき、商品故障時に無料で交換・修理をしてくれるサービスです。
延長保証があることでユーザーは安心して購入できるため、新規顧客の獲得・競合他社との差別化を図り、ブランド価値向上にも繋がります。
【料金】
無料
「RuffRuff 予約販売」は、株式会社Tsunが提供するShopifyアプリで、Shopifyストアに予約販売機能を簡単に導入できます。
Shopifyストアに予約販売機能を導入することで、在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどのタイミングで発生する機会損失の削減を期待できます。
「RuffRuff 予約販売」はノーコードかつ、3ステップで簡単にセットアップができ、無料プランからでも無制限に予約商品の登録・販売が可能です。
「RuffRuff 予約販売」の販売ルールを応用することで予約販売だけでなく、期間限定販売など様々な種類の販売も可能です。
【料金】
・Free Plan ($0/月 登録できるルール数1件)
・Light Plan ($9.99/月 登録できるルール数10件)
Shopifyアプリにはさまざまな種類があり、闇雲にインストールしてもうまく活用できないでしょう。レコメンド・配送・SEOなど、目的に合ったアプリを適切に導入し活用することで、顧客単価やLTVの向上を実現でき、事業の成長にもつながります。
ShopifyでECサイトを開設したものの、どうカスタマイズして良いかお悩みの場合は、今回ご紹介したおすすめのShopifyアプリを導入してみてはいかがでしょうか。
なお、レコメンドアプリをお探しなら、DeFactoryの「PeecAI」をぜひご検討ください。インストールや設定も簡単で、かつ無料で利用できるため気軽に導入できます。